作家・ドイツ文学者の中野京子氏が2007年に出版した『怖い絵』の展覧会「怖い絵展」が10月7日(土)から上野の森美術館で開催されます。
絵画鑑賞というと、色彩やタッチをみて感じるというのがこれまでのイメージでした。しかし、この展覧会は視点がちょっと違います。「恐怖」に焦点をあて、その絵の時代背景や隠された物語という知識をもとに読み解いていきます。
恐怖という切り口で展覧会
最大の注目作は、著書でも紹介された、ロンドン・ナショナル・ギャラリーを代表する名画、ポール・ドラローシュの「レディ・ジェーン・グレイの処刑」。
イングランド最初の王女を宣言したレディ・ジェーン・グレイという16歳の若き女王ですが、反逆者として投獄され処刑されたため、玉座に座ったのはわずか9日間のみという悲しい結末で人生の幕を閉じました。その最後を描いた作品がこちらです。
この背景を知ると思わず背筋が凍ってしまいそうになりますよね。この他にも「恐怖」をテーマに約80点の西洋絵画・版画を展示されます。
アートに詳しくなくても大丈夫!
この展覧会では、550円(税込)で音声ガイドの貸出もついているので、絵の正しい見方の解説をしてくれます。なんとこの解説の音声を担当するのは、吉田羊さん。不気味な絵の雰囲気に合わせて、いつもよりトーンを低めに話すよう意識して、アナウンスしてくれているようです。
吉田洋さんの話に夢中になるのもいいですが、一緒に連れていく彼女の話もちゃんと聞いてあげなきゃだめですからね。
ぜひ、今年の秋はきになるあの子をホラーデートに誘ってみてはいかがでしょう?
東京会場 チケット料金
当日券:
一般 1,600円(税込み)
大学生・高校生 1,200円(税込み)
中学生・小学生 600円(税込み)
小学生未満
前売券・または20名以上の団体割引料金:
一般 1,400円(税込み)
大学生・高校生 1,000円(税込み)
中学生・小学生 500円(税込み)
小学生未満 無料
東京会場:上野の森美術館
東京都台東区上野公園1-2
■会期2017年10月7日(土)~12月17日(日)※会期中無休
■開館時間:午前10時~午後5時(※入場は閉館の30分前まで)
■主催:産経新聞社、フジテレビジョン、上野の森美術館
■特別協賛:弁護士法人 東京ミネルヴァ法律事務所
■協賛:日本写真印刷
■協力:日本航空、KADOKAWA、NHK出版
■企画協力:アルティス、Art Sanjo、FCI
■特別監修:中野京子(作家、ドイツ文学者)
■お問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
■交通案内
・JR上野駅 公園口より徒歩3分
・東京メトロ・京成電鉄 上野駅より徒歩5分