レブルは「小排気量」こそがベストバランスって?
いきなりですが自由の国アメリカ、カスタムカルチャーの最先端カリフォルニアを新しいレブルで走ってきました! 『大排気量=カッコイイ』みたいな国で500ccとか300ccってアリなの? と思うかもしれませんが、そこはさすがにカリフォルニア。逆に「こいつは新しいゼ!」ってなるみたいです。
しかも新型レブルは、とにかくもう、何から何まで型破りでした……500ccがあるのに「300cc(日本仕様だと250cc)がベストバランスになるように作りました!」とか言われて、イキナリけっこうビックリさせられましたしね。
基本的に300と500の違いはエンジンだけ
そんな新型レブルでロサンゼルスの街を走りまくって感じたのは、ボクたちが思っているよりもアメリカのFREEDOMっていうのは、本当の意味で自由だったっていうことです。新しいモノを否定せずに受け入れることが当たり前なんですね。レブルがすっごくシンプルなバイクだからこそ、それがビシビシと感じられたのかもしれません。
カッコいいって、こういうこと!
ぶっちゃけ言いますね。レブルは写真で見るより、実車のほうがはるかにカッコいいです。実物はすごく立体的にデザインされていて、セクシーなんですよ。しかもライダーが跨ると、さらにデザインがもう一段、完成する感じでした。
それでいてシンプル&軽くてコンパクト。重すぎてデカすぎるバイクを無理して乗るのに比べて、自分の好きなスタイルでガンガン走れます。それに、そのほうがバイク乗りとしてCOOL!ってやつだとみなさんは思いませんか?
REBEL500はV8エンジンのアメ車な気分
まず乗ったのは500でした。排気量が大きいバイク、個人的に好きだからっていう理由です(笑)
ていうかコレ、すごくいい。低回転でゆっくり走るのがものすごく気持ちいい。ハーレーのようなわかりやすい振動とか鼓動感みたいなのは無いんですけれど、この感覚は知ってます。V8エンジン5000ccクラスのアメ車みたいなフィーリングにかなり近い。重厚で豊かなのに、シルキーなんです。500ccでこんなフィーリングが味わえるなんて、本気でちょっと感動しちゃいました。
ドロロローッっていう低音サウンドに包まれて、ベニスビーチの海岸線をゆったり流すのはもうサイコーですよ。この体験はしばらく忘れられないですね。
しかしさらに! もっと忘れられないことが!!!
イエローのレブルで走っている時、信号待ちで、右隣に止まったクルマのお姉さんが窓を開けて「カッコイイね、そのバイク」って声をかけてくれたんです。左ハンドルの国ですからね、お姉さんが超近くて緊張したけど(笑)
なんだよレブル、マジ天国か!?
500サイコー!と思ったら、REBEL 300がさらにヤバかった……
次に乗ったのが300なんですけれど、これがまたヤバい。ヤバすぎる。どっちかっていうと500より300のほうがスゴいかも? って思ったくらいです。ホンダのエンジニアが「レブルは300をベストバランスとして設計しました」って言っていたこと、身体で理解させられました。
レブル300は当然、重量が500よりかなり軽いんですけれど、それ以上に走りが軽いっ! レブル500のゆったり感とはキャラが全然違って、こっちは元気爆発なんです。
バババッと弾ける排気サウンドでテンションがアガるし、スロットルオンでの反応が500より断然ダイレクト。エンジンの鼓動も300のほうがソリッドにライダーへ伝わってきます。こ、これはオモシロすぎる! 300は「バイクで走ってる感」がハンパじゃない!?
ロサンゼルスで、まさかのREBEL300がジャストフィット!
同じ車体なのに300は、スッとバイクが動くんですよ。曲がるのが全然クイック。でも同じ車体だから安定感は500とほとんど変わりません。おかげで穴ボコだらけ&道路にいきなりデカい物が落ちているロサンゼルスの街(笑)も、キレッキレで駆け抜けられます。これだけは重い大排気量車じゃ絶対にマネできません!
ということは、日本にも……
とはいえ、道路がやたらと広いのがアメリカです。これが手狭な日本ならさらに300、いや250ccのほうが良いかもしれませんね!
不慣れな右側通行に、安定しない道路状況。せっかくのアメリカも、そればっかり気にしてたら楽しめないってものですが、レブル300はロサンゼルスの風景をじっくり味わう気持ちの余裕を与えてくれました。ロサンゼルスに限らず、乗るときの気持ちの余裕は日本でも大事ですけどね。機械としての性能だけじゃなく、そういう意味でも300は最高のバイクだったんです。
自由のためにREBEL(反抗者)になる
アメリカには「デカいことは偉い」という空気感がありますけれど、レブルはだからこそREBEL(反抗者)なんでしょうね。これほどピッタリの名前は無いと思います。何故かというと……
レブルは昔からある「こういうのが偉いんだ」っていう様式美を押し付けられることに反抗し、自分で新しく道を開拓する人のためのバイクなんだと思ったからです。カリフォルニアの自由さっていうのは、そういうことを普段より敏感に感じさせてくれるのかもしれません。
排気量なんて関係ない。常識なんて打ち破ってやる。
こういうマインドにビビッと来る人、きっとレブルがハートのド真ん中に刺さるはずです。型破りな新しさにシビれるか、否定するアンチになるか。それを決めるのは自分自身でしかありませんし、それだって自由なことです。
でもボクはカリフォルニアを新型レブルで走って思いました。
それは、今まで無かった新しい選択肢、レブルこそが現代のホンダのフロンティアスピリッツそのものなんじゃないか、ということです。
間近に迫ると噂の日本発売。何もかも期待以上ですから、楽しみにしててくださいね!