男はいつまでオートバイ乗りの精神を持ち続けていられるのか。男はなぜオートバイに惹きつけられていくのか。そして男はなぜ速いものに憧れ、速いものを憎むのか。「バイク乗りのバイブル」としてバイクを愛する男たちに愛され続ける『キリン』の物語を紐解いていきたいと思います。

SUZUKI GSX-R1100

画像1: (キリンファンブック©東本昌平©モーターマガジン社) www.motormagazine.co.jp

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キリンが次々とバイクを乗り換えている単行本第1巻。カタナからさらに戦闘力のあるマシンを求めて入手し、峠道を走ったキリンにバイクの技術が進歩する早さを再認識させたのがGSX-R1100だ。

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そのルーツは1985年に登場した大排気量レーサーレプリカの草分けであるGSX-R750。アルミ製のダブルクレードルフレーム、フルカウルといった750譲りのレーサーさながらな車体に、1052ccにまで排気量を拡大して大幅にパワーアップを図った油冷直4エンジンを搭載。特に初期型、1986年モデルのスパルタンな乗り味は、「ロードゴーイングTT-F1レーサー」というべきものだったというが、年を経てモデルチェンジを重ねるごとにその性格は高速ツアラー的になっていった。キリンが乗っていたのはカラーリングなどから見て、初期型の香りを色濃く残す1987年モデルと思われる。

80年代中ごろの、各メーカーがこぞって世界最速を競った時代のSUZUKIが誇る最速モデルGSX-R1100。キリンが愛車であったカタナよりも戦闘力を求め、速さを追及した男のプライドを賭けるに値した名車なのです。

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