1995年に講談社の「週刊ヤングマガジン」で連載が開始された、しげの秀一先生の永遠の名作「頭文字D」。限りなくリアルなバトル描写や迫真のスピード感。すべてのクルマ好きの夢が詰まったDの世界を色々な方向から徹底解説していきたいと思います。

拓海の愛車AE86トレノ:そこに至るまでのFR クーペヒストリー

画像1: (頭文字Dファンブック©しげの秀一©講談社©モーターマガジン社) www.motormagazine.co.jp

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カローラ、スプリンターシリーズにライトウエイトFRスポーツが加わったのは72年3月14日。ちなみにレビンは英語で稲妻、トレノはスペイン語で雷鳴の意味だ。リベット留めのオーバーフェンダーにはは175/70HR13の偏平ラジアルタイヤを装着。4つの補助メーターを採用した6眼式メーターやバケットタイプのフロントシート、フットレストなどスポーティな装備が与えられていた。

デビュー当時から、軽量なボディに操作性抜群のFRスポーツカーだったトレノ。年々進化の道を辿っても、走りを楽しみ、基本的なテクニックを磨くのに最適なクルマであり続けた。そんなトレノは、どんな進化を遂げて拓海のAE86トレノに辿りついたのでしょう。

歴代トレノのエンジン:1588㏄DOHC

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70年に初代セリカに初めて搭載された1588㏄DOHC。結晶塗装されたカムカバーが特徴で、レビン/トレノには72年からハチロク登場まで搭載された。写真は電子制御燃料噴射と組み合わせた2T-GEU。77年以降のレビン/トレノに搭載。

セリカとカリーナの1600GTに積まれた名機であるこのエンジンは、100㎞/hまでの加速タイムはS20型DOHCエンジンを積むスカイラインGT-Rに匹敵するレベルだそうです。

TE27 トレノ

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1972年に誕生したTE27型トレノ。発売当初、1.2ℓだった20系のボディに1.6ℓDOHCを搭載。ワイドタイヤの装着に伴い前後にオーバーフェンダーを採用。シャシーも大幅にチューンナップされ、国産市販車では最も速いコーナリングスピードを誇った。

TE37 レビン

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74年4月にTE47トレノとともに登場。エンジンはレギュラーガソリン仕様の2T-GR型に一本化され、トレッドとホイールベースを増加させたシャシーに搭載。筑波サーキットではTE27より速いラップタイムを記録したが、排ガス規制により、75年11月に生産中止となった。

TE65 トレノ

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2代目トレノとなるTE47は排ガス規制により短命に終わり、77年1月にTE61として復活。2T-GEUエンジンは110PSを発揮したが、高回転域のパンチ不足を指摘する声も多かった。写真は53年排ガス規制クリアを機に型式進行が行われたTE65型。

TE71トレノ

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79年3月、フルモデルチェンジでレビンと同じ型式のTE71が登場。大きなバックドアを持つスラントノーズのクーペボディのみの設定であった。写真は81年8月に登場した、リアスタビライザー付きのハードサスやLSDを装備する走りのグレードであるトレノS。同時に豪華グレードのアペックスも追加されている。

 
そして83年に登場したAE86型レビン/トレノではエンジンを重量級の2T-GEUから軽量・コンパクトな4A-GEUに換装。内外装が大きくイメージチェンジし、拓海の愛車となるFRライトウエイトスポーツAE86が登場するのです。

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