「ミスターバイク」誌を中心にバイク漫画を描き続けた広井てつお氏。2008年病により逝去したが、未だその作品は数多くのファンに愛され続けている。そんな、氏には珍しく四輪ドキュメンタリーものとして描かれた「マツダのロータリー・エンジン開発物語」から、ロータリーの開発に賭けた男たちの戦いを紹介したいと思います。
MAZDA 787B
MAZDAにとって、ロータリーエンジンという選択が正しかった事を証明してくれたレーシングカー787B。レギュレーションの変更で、ロータリーでの参戦が不可能になる前年、1991年に、ル・マン24時間耐久レースで国内メーカー初の勝利を掴んだ。そして、この787Bは、現在もMAZDA本社で永久保存されています。
トップを走るメルセデスを4周遅れで追うMAZDA。残り時間は4時間を切っていて、誰もがこのままメルセデスの優勝を信じて疑わなかった。
そんな時に起こったメルセデスのオーバーヒート。MAZDAにとって、奇跡とも言えるレースアクシデントが起こります。
ロータリーで勝利を掴む事ができる最後のチャンスである年に、実力でつかみ取った快挙。これは、MAZDAの社運を賭けたロータリー開発の軌跡の物語なのです。
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