前にも日本の恐竜の名前は地名が付いている!と紹介した通り、

http://kyoryu-moemoe.dino.vc/wf/story/16942809

今現在(2016年春)の日本の恐竜はこれだけいます。

「フクイラプトル・キタダニエンシス」
「フクイサウルス・テトリエンシス」
「フクイティタン・ニッポネンシス」
「コシサウルス・カツヤマ」
「フクイベナトール・パラドクサル」
「タンバティタニス・アミキティエ」。

実は、
「ニッポノサウルス・サハリネンシス」

という日本国名が入った名前が付いている恐竜が過去日本にいました。

画像: 福井県立恐竜博物館のHPより www.dinosaur.pref.fukui.jp

福井県立恐竜博物館のHPより

www.dinosaur.pref.fukui.jp

どんな恐竜かといいますと、
カモノハシ竜の仲間で、ハドロサウルス科。
全長5メートル以上、
白亜紀後期(恐竜時代の終わり)に生息していた植物食恐竜です。

カモノハシ竜というのは共通して、優しそうで可愛らしい顔をしています。
なので、特に女性に人気があります。

名前(学名)の意味は、
サハリンのニッポン竜。

1934年、日本で初めて発見された恐竜です。

なぜ過去形で「過去日本にいました。」
という書き方をしてるかといいますと、、、

たまにある話で、
二種類の恐竜が実は同じ恐竜だったので、先に見付かった恐竜の名前を使うことにー‥
というパターンではなく!

ニッポノサウルスが発掘された、
当時の場所が日本領だったのです!

今ではその発掘場所がロシア領になってしまったので、
日本の恐竜ではなくなりました。

その場所とは、
北海道宗谷岬より北方。
樺太(からふと)の川上炭鉱です。

樺太島南部は、
1905年から1946年までが日本領だったわけで、
その間にニッポノサウルスは発掘されたわけなのです。

発掘された化石は札幌に持ち込まれ、
北海道大学教授の長尾巧さんによって研究され、
1936年に論文で発表されました。

日本からロシアの恐竜になったからって、
「ニッポノサウルス」から、例えば「ロシアノサウルス」へと
そうやすやすと名前の変更はできません。

この状態を人間に例えるなら、
日本人なのにロシア人間さんとでもなるのでしょうか。
他の国で例えるなら、日本人なのに
インドちゃん。タンザニアくん。
という感じですね。
ニッポノサウルスからしてみれば、
「人間というやつは、、、わけがわからないよ。」
と思ってるに違いありません。

我々人間ですら、
なんだそりゃー!状態なのですから。

ちなみに、2004年にその化石は再び研究され、
大人になる前のものだとわかりました。

これからもまた新発見があるかもしれません。
楽しみですね!

画像: 生田晴香です。

生田晴香です。

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