戦ってるその1:プリウス相手でも、常に本気モードにならなきゃ困る…理由
日本でもっとも身近にランボルギーニを見られるシーンは、もしかするとスーパーGTかもしれません。2016年シーズンは、4台のウラカンがフル参戦。同じ「スーパーカー」では、ポルシェ911やフェラーリ488、アウディR8もご一緒です。街中なら、一瞬目の前を横切るところを目撃! するくらいがせいぜいの妄想マシンたちが、何十周も目の前を爆走してくれるのですから、そりゃ幸せです。
ちなみにウラカンが参戦しているのは、GT300クラス。なぜか、スバルBRZやプリウスと同じクラスでしのぎを削っています。時にはストレートで抜き去られてしまうなんていうシーンもあります。およそ、一般道ではあり得ない「ある意味、悪夢」…ウラカンオーナーのプライドにも関わってくるこの不可解な現象は、実は相手がプリウスではなく『PURIUS GT』だから起きているのです。
プリウスをベースとする『PRIUS GT』では、ハイブリッドシステムこそ市販モデルから受け継いでいますが、エンジン本体は3400ccのV8をミッドに搭載しています。もちろん、約300PSというパワーの枷は全車共通です。さらにウラカンなどのFIA GT3マシンが基本的に「市販車両の改造型」なのに、PRIUS GTはレース専用のボディ、空力パーツなど、ほぼワンオフで作られたJAF-GTマシン。実は素材としては、格段に有利というワケです。
それでもイタリアン・スーパーカーのプライドに賭けて、ぜひ負けないで欲しい! と、切に願ってしまうのは、日本のスーパーカーブームをリアルタイムで体験してきた世代ゆえ? でしょうか。
日本ではスーパーGTで戦うウラカンがメジャーですが、「世界一スリリングなワンメイクレース」を謳う『ランボルギーニ・ブランパン・スーパートロフェオ 』シリーズが、欧州、北米、アジアで開催されています。最終戦は、各エリアのトップランカーたちが激突する、まさに「ランボルギーニ使い世界一決定戦」。日本では、アジアラウンド第1戦がすでに鈴鹿サーキットで開催され、2016年9月17-18日には富士スピードウェイで第4戦が行われる予定です。一度、観に行ってみましょうか…。
戦ってるその2:羽をつけたら、ファイティングファルコンに勝てるかも
レースでの戦いとは違う次元でも、数々の激闘が繰り広げられてきました。挑んだライバルたちは、文字どおり多種多彩。中でもこれは凄い! と思わせてくれたのが、本物の戦闘機とのバトル。まるでPVのようなドラマティックな演出に、いちいち感動の嵐。ランボルギーニの「戦闘的」なエッセンスが、なまなましく迫ってくるような、ある種の緊張感すら感じられます。なにしろ、羽をつけたら飛びそうで怖いし…レッド「ブル」でも「飲ませて」みますか。
戦ってるその3:マーケットでの「戦い」は絶好調! PVもハンパなし
「アウトモビリ・ランボルギーニ」として創業されたのは、1962年のこと。以来、経営状態は決して順風満帆というワケではありませんでした。幾度もの出資者交代、買収劇を経て、フォルクスワーゲングループ入りを果たしたのが1999年。アウディ・ブランドの傘下に入ったことで、製品開発の面でも事業展開の面でも、ランボルギーニは大きな革新を遂げ、販売台数的にも「勝ち組」と言ってもいいポジションを築くことができました。
2000年は296台に過ぎなかったが、2015年の全世界販売台数は3245台。前年(2014年)から28%伸び、5年連続で増加しただけでなく、15年前と比べると約12倍まで拡大している。スーパーカー界の絶対王者であるフェラーリとて年間販売台数は7000台程度。ごく少量の販売でビジネスを成立させるのが、このイタリアスーパーカーマーケットの極意である。(東洋経済ONLINEより)
そんな中、5月から公開されている公式プロモーションビデオが、話題を呼んでいます。あくまでも「架空」のシチュエーションで描かれたウラカンの魅力を語るムービーですが、今のランボルギーニの元気っぷりをそのまま感じさせるダイナミックさに痺れます。「欲しくなっちゃうじゃん!」なんて苦情は一切受け付けませんので、あしからずw
もしも「我慢できん!」くらい欲しくなっちゃったら、こんなプロショップを覗いてみては、いかでしょうか。かなり萌えること、請け合います。