1988年には インテグラタイプR がマイナーチェンジをしました、一途に走り抜くための装備を惜しみなく搭載しましたが、やはり譲れないのは軽量ボディでした。今回は、走りの性能をより追求するためにも不要なものは出来るだけ取り払うといった軽量化へのこだわりが紹介されています。 いやぁ、そのこだわり恐れ入りました…。
HONDA よ、そこまでやるか!
まずボディの強化。これは以前までの強化ポイントに加えて、リアホイールハウスの板厚アップなど部材を強化。これは当然、運動性能のさらなる向上を実現するためである。またそこには、以前のモデルよりもさらに徹底した軽量化が求められている。というのもこうしたボディ強化はもちろん、その他パワーユニットやサスペンションなど各部の強化などによって、以前よりも車重が増えるからだ。ところが98スペックはその車重を96スペック比プラス10kgの、1070kg(レースベース車)に収めている。数値的には大したことのないものだが、元が徹底的な軽量化が施されたものだったにもかかわらず、ここまで重量増を抑えたのは、特筆すべきことなのだ。そして鈴鹿の130Rで煮詰めたと謳われたエアロパーツも、同様に変更を受けている。リアのアンダースポイラーは、アンダー部分をより鋭角的なシェイプとし、下面にウイングタイプのデザインを採用。この他エクステリアでは、ディスチャージヘッドライトを採用したことや、テールレンズをウインカーとバックライト以外は赤一色で統一するなど、スポーツカーとして重要なテイスト面でも、相当徹底的な煮詰めが行なわれている。(HA1998年3月10日号掲載抜粋)