男と女の間には、愛し合っていたとしても分かり合えない、密かな感情の流れが横たわっている・・。ミノルの場合は・・。

俺はミノル。カメラマンのタマゴだ。

いままで俺は、女には不自由しないと思っていたし、事実 デートの相手が途切れたことはなかった。だからかもしれない、いま、俺は自分がいかにオンナを舐めていたかを痛感している。と、いうより、慄然としている。オンナって、怖い、いま本気でそう思っている。

うまくやっていると思っていた。
1年前からつきあっている真理亜と、最近知り合った美由希の二人。タイプの異なる二人の間で、俺は楽しく過ごしてきたし、これからもそうだと思い込んでいた。

ところが、愛用のカメラのメンテをしていた今朝、俺はカメラケースの中に見覚えのないメモリーカードがあるのに気づいたのだ。俺はいつも同じメーカーのカードしか使わない。だからすぐにその存在に気がついたのだ。

不審に思った俺は、Macですぐに中のファイルを開いてみた。そこにあったのは、お互いに知らないはずの真理亜と美由希の姿だったのだ。

二人がどういう関係なのかはまだ確かめていない。どちらに先に確認するべきかもわからないし、なんと聞いていいのかもわからない。

わかっていることといえば、ただ、オンナって怖い、っということだけだ。

画像3: 【フォトノベル】彼と彼女と彼女のモノローグ・・。
第三話『ミノルの場合』
画像4: 【フォトノベル】彼と彼女と彼女のモノローグ・・。
第三話『ミノルの場合』

この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
モデル:高橋なお・Nari

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