会話の引き出しはあればあるほど困らないですよね。
今回は女の子が食いつきやすいスイーツに関しての雑学をご紹介します。
困った時のヒトネタとして活用してみてください。
ショートケーキの歴史
ケーキ屋さんにいくと大体置いてある、日本生まれの定番といえばショートケーキ。
そういえば、ショートケーキっていつから普及したの?
諸説あるが、ショートケーキは1924年(大正13年!)に、日本初の本格フランス菓子店『コロンバン』の創業者、門倉国輝氏 が考案したものと伝えられている。
1924年というのは、コロンバン創成期からの付き合いである中沢乳業が遠心分離機を日本で初めて仕入れ、生クリームの生産を始めた年でもある。
なるほど、ここが繋がったわけだ。
本物を知ったからこその苦悩とそこから生まれたアイディア
創業者の門倉氏は洋菓子職人として修行を重ね、宮内省大膳寮員 (ドラマでも有名になった“天皇の料理番”)を務めた後、パリへ飛び製菓技術を習得。
帰国後、本物の味を日本に広めたいと現地の味を忠実に再現。
が、その思いとは裏腹に本場フランスの味は日本で受け入れられなかった。
そこで日本人好みの味にシフトチェンジを図った。
この時中沢乳業 の生クリーム生産開始に伴い、考案されたのがショートケーキだった。
白と赤は日本の象徴?
すでに普及されていたカステラをヒントに、生クリームと合う生地を作り、更にここに甘酸っぱい苺がふわふわ甘いこのケーキにピッタリなのではと考えられた。
当時三種の神器のひとつであった冷蔵庫の普及もうまく重なり、これが大ヒット。
ショートケーキは今もなお、定番商品としてどの洋菓子店でも欠かせない存在となった。
あくまで想像の範囲だが、この『白地に赤』の組み合わせが日の丸、つまり日本を象徴するものだったことも人気に火がついた理由ではないか?とも言われている。
シンプルだからこそ
そんな創業者の思いが詰まったショートケーキは、伝統の品として今も変わらず人々に愛されている。
シンプル故にごまかしがきかないものだからこそ、そのお店の顔でもある。
そんなショートケーキ、今もこれからも支持され続ける永遠の定番商品であることは必然と言っていいだろう。
…今日は仕事早く終わったら、ショートケーキ買って帰ろう。
今回このお話にご協力くださった株式会社コロンバン取締役商品部長の太田様、ありがとうございました。
colombin(コロンバン)原宿本店
営業時間 10:00~21:00
日・祝:10:00~20:00
定休日 無休
住所 東京都渋谷区神宮前6-31-19
アクセス 東京メトロ 明治神宮前駅 4番出口 徒歩1分
JR 原宿駅 表参道口 徒歩4分
TEL 03-3400-3838
ルーツを知ると、いつものケーキもより美味しく楽しめちゃいますよね。
デートに限らず、普段の会話ネタに是非♪
より深くケーキの歴史について掘り下げてみたい方はこちらの書籍もご参考ください。