女性が連れてってほしい、そして男性も思わず女性を連れて行きたくなるような良店を紹介しちゃいます。元パティシエとして鍛えた舌で、今日も確かな味を求めております。(柏木菜々@ロレンス編集部)
人通りが少なく車がガンガン通る、とある道沿い。突如現れる昭和の香りすら漂うなんの変哲も無い大衆的な居酒屋。ただ店外からでも、溢れんばかりの活気が伝わってくる。
そんな新中野駅から徒歩5分ほど歩いたところにある店が スパイス&ハーブ 居酒屋やるき だ。
スパイス&ハーブ 居酒屋やるき
実はここが連日大人気で、数多くの美食家は勿論なんと、あのタモリさんをも虜にしたというタダモノじゃない店だと聞きつけ、潜入を試みた。
あくる日の土曜日19時、アポなしで突撃。
が、カウンターはその時すでに 超満員 !
「やはりナメていた…」
落胆したのもつかの間、横目をやると『二階席あります』の文字が。
駆け込んでいくと奇跡的に席があり、安堵で一気に食欲が増す。
ここはあの有名な 大庄グループやるき茶屋出身のインド人店主トニーさん が切り盛りしている。
しかもこのトニーさん、やるき茶屋に勤めていた当時は、業績が右肩下がりの店舗に派遣されたちまち人気店にしてしまうというタダモノじゃない経歴を持つお方。
そこで培った技術と故郷インドの風をうまく取り入れた料理がとにかく旨いと評判なのだ。
そう教えてくれたのはちゃきちゃきのかわいい看板娘ナナちゃん。
おすすめをききながら、早速いくつか注文してみた。
看板娘が勧めるメニューを手当たり次第に試してみた
【1品目:やるきポテトサラダ】
まず色がただのポテトサラダじゃない。
カレーの風味がほんのりきいたポテトサラダは、かわいく飾られたチリソースやターメリックソースで味の変化も楽しめる。
【2品目:名物 やるき牛もつ煮込み】
日本代表とも言えるもつ煮もトニーさんにかかればインド風。
ただ、和の出汁はしっかりでカレーの風味はあくまで優しい。うまくまとまっている。
【3品目:マハラジャナンピザ】
がつんとスパイスをきかせたひき肉をマイルドなチーズが包み、それらすべてを受け止めてくれるもっちりナン。
間違いない組み合わせだ。
【4品目:魔法のスパイスの鶏からあげ】
見よ、この朱色。タレをしっかり中まで染み込ませてカラッと揚げた、シンハービールと相性抜群のスパイシーなからあげはここでしか食べられない。
【5品目:タンドリーチキンやきとり・スパイシービーフ】
4種ある内から、初来店の方にこそ食べていただきたいのはこの2本!
タンドリーチキンやきとりは、想像を絶する程しっとりジューシー。
タンドリーチキンは水分が少ないというイメージを良い意味で裏切ってくれた。
ビーフにおいても、からすぎずくせになるスパイスが脂の旨味とベストマッチ!
【6品目:特大骨付きマトンカルビステーキ】
どーんとでっかく登場したマトンのステーキは、一緒に提供されたはさみにてお好みの大きさにカットして一口,マトンとは思えないジューシーさと強めスパイスがたまらない。
もちろんそのままガブッと男らしく食らいつくのもアリ。野生の勘を取り戻せ!
骨周りの肉には特に旨味が凝縮しているので食べ逃さないよう。
【7品目:キーマカレーライス・マトンカレーライス】
しめはやっぱりインド風なので本格カレー。
今までのものは日本居酒屋の味を大切に表現するものが多かったので、ここで本家本元をしっかり感じさせてくれた。
媚びないからさに加え、からくても癖になってしまう深みある旨味でスプーンが止まらない。
ちなみに1〜10辛まであるので、腕に覚えのある猛者はぜひ上を目指して。
どれもしっかりおいしくて驚いたが、これだけの繁盛店をトニーさんひとりで料理を作られていると聞き更に驚き、更に更にこれだけ食べてドリンク1杯で一人2000円ちょっとというところに思わす驚嘆。
新中野でいつもの仲間や同僚と、かわいい看板娘と和気あいあい話しながら、おいしい料理に舌鼓を打ってみてはいかがだろう。