2014年、一人の女性が世界最速のライダーとして認定されました。女性の名前は"Eva Håkansson"。1981年生まれ、スウェーデン出身の彼女は、ライダーでもあり、またビルダーでもあります。
なんと三冠を達成!!!
米ボンネビル・ソフトフラッツで開催された「ボンネビル・モーターサイクル・スピードトライアル」で、自作の電動3輪モーターサイクル「KillaJoule」に乗り、時速241.9マイル(約389km/h)を記録した。これは、今までの電動モーターサイクルの世界最速記録を時速25マイル(約40km/h)も上回る新記録だ。なお、2回の走行による平均速度記録では240.7マイル(約387km/h)をマークし、こちらも世界記録を更新した。また、驚くべきことにこの記録は内燃エンジンで走る3輪モーターサイクルの記録をも破っていたそうだ。KillaJouleチームによると、それ以前に電動車両が内燃機関の車両を打ち負かしたのは1899年が最後で、そのときの記録は時速65マイル(約105km/h)だったという。以来115年間、同タイプの車両では常に内燃機関の方が電気駆動よりも速かった。そして彼女が樹立したもう一つの記録は、世界最速の女性モーターサイクル・ライダーとなったことだ。
記録樹立時、彼女は33歳。それまでには、多くの苦労と周囲の協力があったそうです。
父は元レーサー、夫は研究員
彼女の父は、60年代にレーサー兼ビルダーとして活躍していたそうです。それに影響を受けた彼女は、ビルダーとしての道を進むことを決心します。
そして、記録樹立の7年前にコロラド州に移住しデンバー大学に籍を置いていた彼女は、アメリカ海洋大気庁の研究員である彼女の夫とともに、自作の電動3輪モーターサイクル「KillaJoule」の構築を開始します。
約5年を「KillaJoule」に捧げた彼女は、世界最速のライダーとなるのでした。
ただ速さを求めるわけではなかった
彼女の目標は、「スピード」ではありませんでした。環境に優しいEVを多くの人に知ってもらうこと、そして、より洗練されたEVの有用性を示すことでした。
そんな向上心に溢れた彼女は、このプロジェクトを成し遂げた後、スコッチウイスキーの世界的に有名なブランドである「ジョニーウォーカー」のキャンペーンに参加することになります。
「Joy Will Take You Further」 をコンセプトに掲げた動画の中で、バイクにまたがった彼女が登場するのですが、その彼女がかっこいいのなんのって!!!
目標がしっかりとあり、それに向かって突き進む。そんな芯のある方って、こんなにもたくましく美しいんだなあ、とあらためて感じ、見ているだけで熱くなれる動画です。
彼女の活動は、現在も続いています。FacebookやYouTube等で情報発信なさっていますので、ぜひ見てみてくださいね!