2輪最高峰のロードレース、MotoGP。世界各国でグランプリレースを繰り広げ、年間チャンピオンを決定するこの戦い、毎回アツいバトルが繰り広げられています。ただ見ているだけでも大興奮のMotoGPですが、初めて見る方などは素朴な疑問も沢山浮かぶはず。そんな疑問を解決して、MotoGPをもっと楽しんでいきましょう!
ライダーたちがピットでマシンを乗り換えている‥どういうこと?
MotoGPを見ていると、 「フラッグ・トゥ・フラッグ」 という言葉と、レース中にピットインし、マシンを乗り換えるレースを目にすることがありますね。初めて見た方は、これは一体、どういう状況なのだろう?と思うはず。
決勝レース中のコンディション変化にともない、マシンの交換が許可されるルールです!
フラッグ・トゥ・フラッグとは、 「レース中のコンディション変化に伴い、レース中にピットインし、異なるタイヤを装着したマシンに乗り換えることが出来る」 というルールです。
ルールブックにフラッグ・トゥ・フラッグという言葉は記載されていませんので、あくまで通称ですね。
コースコンディションが想定と異なる場合(例えば、「想定よりもグリップが良く、タイヤが27周持たないと予測される」など)や、天候の変化が予測される場合、事前に協議され、フラッグ・トゥ・フラッグのレースとなる場合があります。
どのタイミングでピットインするか、チームやライダー達の戦略、判断が重要となり、レース中の順位変動も通常以上に激しくなることから、スリリングなレース展開を生み出すと言われています。
天才マルケス、フラッグ・トゥ・フラッグのルール違反で失格になったことも。
フラッグ・トゥ・フラッグのレースで重要なのは、ピットインのタイミング。このタイミングは、事前に指定される場合があります。
2013年の第16戦オーストラリアGPでは、事前に「マシン交換は、9周目か10周目の終了時に行なわなければならない」ということが決定していました。しかし、マルケスはなんと11周目終了時にピットイン。もちろんルール違反ですので、しばらくして黒旗が提示され、失格処分となってしまいました。
失格となったマルケスは、レース後には「サインボードに従ってピットインしたが遅かった」と語りました。HRCチームはピットボードのミスによりマルケスに1周遅れの情報を提示していたそう。このように、フラッグ・トゥ・フラッグは波乱の展開を生み出すこともあります。
ちなみに天才マルケス、通常はマシン乗り換えもとっても早いです!
他の選手達と比べて、マルケス選手は軽やかに飛び移るようにマシンを乗り換えます。さすがですね!
いかがでしたか?ご存知無かった方は、きっと今までよりもMotoGPがもっと楽しくなるはず!
次回のレースが待ち遠しいですね!