2輪最高峰のロードレース、MotoGP。世界各国でグランプリレースを繰り広げ、年間チャンピオンを決定するこの戦い、毎回アツいバトルが繰り広げられています。ただ見ているだけでも大興奮のMotoGPですが、初めて見る方などは素朴な疑問も沢山浮かぶはず。そんな疑問を解決して、MotoGPをもっと楽しんでいきましょう!
コーナリングのときにぷら〜んと足を出すのはなぜ?
MotoGPを見ていると、コーナリングの際、ライダー達は内足をぷら〜んと出してブレーキングし、コーナーに進入していきます。みなさんこう思うはず。
なんで足を出すの?
はっきりと明言はされていないが、走行中の安定感が増すため?
足出し走法を最初に始めたと言われているのが、バレンティーノ・ロッシ選手。その後、ほとんどのライダー達が曲がる前に足を出すようになりました。その理由については、あちこちで議論されており、様々な意見があります。
足を出すことによってここに空気抵抗ができるのでバイクを寝かせやすくなる。ターンインしてから向きを変えるきっかけを作りやすいんじゃないかと思います。
もうひとつは足を外すことでステップに乗っている体重が抜ける。強いブレーキングで後ろが浮こうとしているときに、できるだけ後ろの方で抑えた方が効果的……ということでやっているのではないかと想像できます。
足を出す効用として考えられるのは、ステップから足を外すことで体重がシートにかかり、リアの加重が増えること。このためブレーキングで突っ込み過ぎた場合に、リアに加重を少しでも移すことでフロントの不安定さを軽減できるようになる。ロッシはそれをひとつの技として取り入れたのではないだろうか。
そして、足出し走法を最初に行ったとされているロッシ選手は、YAMAHAの公式サイトで、足を出すとによってバイク上でさらに前輪へ荷重がかかるように感じるため、より自信を持ってコーナーに入っていくことができると語っていたそう。(現在はページが削除されているため、確かではありません。)
マルケス選手も足をぷら〜ん。と出すのは、ほんの一瞬ですが、言われてみると安定感が増しそうな雰囲気もありますね。いずれにせよ、現在のMotoGP界の主流となっているライディングスタイルです。
いかがでしたか?ご存知無かった方は、きっと今までよりもMotoGPがもっと楽しくなるはず!
次回のレースが待ち遠しいですね!