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アナ・ウィンター

ファッション界で最も影響力があるといわれているVOGUE編集長アナ・ウィンター。
VOGUEはアメリカ人女性の10人に1人、つまり1300万人に読まれる大人気ファッション雑誌である。あの大ヒット名作「プラダを着た悪魔」の鬼編集長ミランダのモデルはアナ・ウィンターというのも有名な話だ。

冷徹かつ完璧主義な仕事ぶりをみせるアナは現在66歳となるが、いまもファッション界を引っ張り続ける現役編集長である。アナの美意識は並大抵のものではない。10代の頃から高級ブランド以外は一切着ることはなく、毎週高級エステでフェイストリートメントを行い、ヘアサロンでは自分専用に配合された製品でケアを行った。彼女の象徴でもあるボブのヘアタイルはこの頃から現在まで変わっていない。これはおしゃれだけでなく、ビジネス面においても人々から覚えられやすいという点にも活かされている。10代から確立された彼女のブランド力はこういう細かな所から表現されており、このブレない一貫性がVOGUEを世界のファッション雑誌にした成功の鍵のひとつとも言えよう。

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プライベートは恋多き女

映画「プラダを着た悪魔」のミランダ(RUNWAY編集長)はとにかく圧倒的な威厳があり、彼女にひとつでもなにか質問を投げかけると翌日にはクビとなってしまう、もはや誰も逆らうことができない女王のような存在。現実にも、アナが編集長に就任してからクビ、もしくは自主退社した人数は30名ほど。気分屋で傲慢、噂は全部紛れもない事実なのだ。

彼女に関わった人物は、ほぼ全員がアナの事を悪口をいう。しかし、そのあと共通して言うことがある。それは、「とにかく男は全員アナにメロメロになる」だ。彼女のアシスタントの仕事には「デート中に他の男性が誘いにきたら代弁する」というものがある。また、ある話ではアナがランチ後に「恋人を食べてきた」と言い放ち、帰社後に部下をランチへ命令するなんてことも。常に男を切らさない恋多き女性であるアナは、仕事だけでなく恋愛においての勝ちパターンも習得済みなのだ。

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何かを得るには何かを捨てる覚悟も必要

貪欲さ、意志の強さ、頭の回転の速さ、また「女性」であることを最大に利用して勝ち取ってきたキャリア。仕事と恋愛に一切の妥協もせず、何事にも全力で取り組む姿勢が世界のVOGUEを確立させ、やがて世間から評価される存在となったのだ。アナはあるインタビューで「人生で最も後悔したことはありますか?」という質問に「後悔は一度もないわ」と答えた。人生を悔いなく生き続けるよう、目的の為なら手段を惜しまないエネルギッシュな行動を、どれだけの女性が真似できるのだろう。アナ・ウィンターになるには、きっと人目や小さなプライド、いろいろと捨てる覚悟も必要なのだ。

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