クルマ好きの友人がいる。
今年60歳になる友人は、長い間日本と海外でいくつかの事業を営んでいたが、2年前に全ての事業を売却。しばらく好きなことだけすると宣言した。現在は生まれ育った土地で悠々自適な生活を送っている。彼と知り合ったのは、都内とあるミニクラブ。オーナーママ(彼女の愛車はフェラーリ、テスタロッサ)に、今度仕事で初めてダイビングをすることになったという話をしたところ、ダイビングの達人がいるとのことで、紹介してもらったのがその彼だった。そう、彼はダイビング好きでもある。けれど、今回はクルマの話。

大量のスーパーカーを所有。そんな彼の一番のクルマとは

画像: CSR 300 www.caterham-cars.jp

CSR 300

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楽しい事が大好きという彼は、自分の趣味に対しては惜しまず金を注ぎ込んでいた。彼にはたくさんの趣味があるが、もちろんクルマもその一つ。というよりその代表。フェラーリ、ランボルギーニ、ゾンダ、コブラ、GT-R‥スーパーカーと呼ばれるような高級車から、マニアックな国産車まで、かなりの数のクルマを所有し、改造もしていた。
ある日ふと気になって「どのクルマが一番好きなの?」と彼に聞いてみた。すると、友人は間髪入れずに「一番はセブンだな」と答えた。「ふうん、どんなクルマ?」と聞くと、「俺のセブンはめちゃくちゃ速いよ!」と、あまり答えになっていない答えを嬉しそうに話していた。あれだけたくさんのスーパーカーを所有している中で、一番のクルマ‥セブンとは一体どんなクルマなのか?

スーパーセブンはハイヒールで穴が開く?

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SEVEN 250

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ロータス・セブン(Lotus Seven )は、イギリスのロータスがかつて生産・発売していたスポーツカー。1957年から1970年代にかけて生産、販売されていた。「ロータス・マーク6」の流れを汲むチューブラーフレームにアルミ外板を張ったセミモノコック構造をとったオープンホイールのクラブマンレーサーで、1957年秋のロンドンショーにて、斬新なFRPモノコックシャーシを持つ「ロータス・エリート」と同時に発表された。スタビライザーとアッパーアームを兼用したダブルウィッシュボーンによるフロントサスペンションと、A形のアームでアクスルハウジング(ホーシング)の前後・左右の位置決めをする、センターAアーム式のリアリジッドサスペンションが特徴で、これにより部品点数の削減によるコストダウンと軽量化を図っていた。当時のタイヤ性能ではこれでも充分な強度があり、必要以上の強度を持たせることによる重量増加を嫌うコーリン・チャップマンの思想がうかがえる。ベーシックモデルは「ロータス・セブン」と呼ばれ、フォード100E、116Eや、BMC・Aタイプなどのエンジンが積まれていた。さらにチューンアップされたエンジンを積んだ高性能バージョンも用意され、これを「スーパーセブン」という。

友人からの、「俺のセブンはめちゃくちゃ軽いよ!乗せてあげてもいいけど、ヒールで来ないでくれる?床アルミだから穴あいちゃうんだよね笑」とのありがたいお誘いは丁重にお断りした。(早い運転は怖いし、穴が開いたらもっと怖い)。
驚異的な軽さで、運転を楽しむスポーツカーとしては高い資質をもつスーパーセブン。そういえば、彼は良く「俺は車が好きというよりは運転が好きなんだよね!」と語っていたっけ。

軽車両規格のニューモデルも登場!スポーツカー並みの速さ

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SEVEN 160

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2014年3月にクルマ好きには嬉しすぎるニュースが発表された。それは、スーパーセブンから軽車両規格のニューモデル、CATERHAM SEVEN 160が登場するというもの。その車両重量は、なんと490kg!加速性能も0-100km/hの加速は6.5秒と、軽自動車のスペックを軽く超え、スポーツカー並みの速さ。価格は約420万。実用性はほぼゼロに近いが、面白いクルマであることは間違いない。セブンの魅力が、クルマ業界を熱く盛り上げてくれることを期待しよう。

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