大好きな愛車の簡単なメンテナンスぐらい、自分でできるようになりたいと思い、kawasaki Z250のオイル交換をしてみたら、オイルについて知りたくなった。
エンジン内部でのオイルの働き
【1】潤滑作用
エンジン内部の金属の接触面に油膜を作る事で、摩擦を少なくしエンジンをスムーズに動かします。
【2】洗浄作用
エンジン内部を循環しながら、ごみや金属粉などの汚れを取り込み、エンジンをキレイに保ちます。
【3】冷却作用
オイルがエンジン内部を通ることで、エンジンで発生した熱を奪って冷却します。
【4】密封作用
シリンダーとピストン、ピストンリングの間には動くためのごくわずかな隙間があります。オイルはこの隙間を密封してガスの吹き抜けを防ぎ、エンジン本来の出力を維持します。
【5】防錆作用
オイルがエンジン内部の金属面に薄い油膜を作ることで、空気や水分を原因とする金属面の錆を防ぎます。
オイルの品質規格って何?
エンジンオイルは酸化安定性や防サビ・防食、磨耗防止性など、その品質のグレードを示すために品質規格が設けられています。よく目にする例としてはAPI規格適合マーク(通称ドーナッツマーク)があり、その規格に承認されているオイルの缶に表示されています。
API規格は品質により現在12段階でグレードされており、SAからSNに向かって高グレードとなっています。
オイルの価格差は何の違い?
あまり気にしない人も多いようですが、高級オイルと一般のオイルでは何が違うかと言えばオイルの大半を占めるベースオイルの成分です。
エンジンオイルにはベースオイルと、その性質を調整するための添加剤が入っています。
ベースオイルには鉱物油、部分合成油、100%化学合成油などがあります。
鉱物油は原油から不純物を取り除いて作られたオイルで、値段が安く一般的なエンジンには十分な性能を持っています。
部分合成油は鉱物油と化学合成油を混ぜたもので、化学合成油は20%から30%程度のようです。鉱物油と化学合成油の間を取った性能です。
100%化学合成油は原油から作られる別の化学物質を原料に、再度オイルとして化学合成させて作られるオイルです。
不純物が少なく、オイルとしての性能はかなり高いようですが、オイルシールを痛めやすいという欠点を持っているようです。
現状では鉱物油でも十分な性能を発揮するので、お金に余裕があれば合成油を選べばよいといったところでしょう。
普段、バイク屋さんに任せっきりだったエンジンオイル選びも、自分でやってみるとこんなにも奥が深いのですね(*´▽`*)