こんにちは。今日も新しいバイク用語学んでいきましょう!
今日に教えてワードはこちら。
Vツイン
Vツインとは、どうやらあの「ハーレーダビットソン」に多いエンジンの形式なのだとか♩
この間の東京モーターサイクルショーでのハーレーブースは本当かっこよかったなぁ…♡
まぁ私もハーレーブースにあったブラックボックスで、映像でハーレーに乗った気分になれる体験だけはしましたが…♩笑
それにしてもエンジンにも型が色々あるなんて知らなかったです。「Vツイン」はなぜハーレイに多く使われているのでしょう???
というわけで、「Vツイン」について詳しく教えてください♩
教えて、ロレンス編集長〜♡
正しいお答え: from ロレンス編集長
はい、お答えします。
まず、なぜハーレーがVツインエンジンなのかという質問ですが、これは諸説あるようで正しい理由は私も知りません。昔のプロペラ飛行機のエンジンでよく使われていた「星形エンジン」がベースになっているという説もあるようです。
Vツインエンジンはハーレーやドゥカティが代表的でしたが、今や並列4気筒エンジンについで一般的とも言えるほど様々なメーカーで採用されています。なぜならバイクのエンジンとしてVツインエンジンはメリットがとても多いからなのです。
Vツインエンジンとはその名の通り、2つのシリンダーがVの字型になっている形式ですが、バイクを横から見てエンジンがV型に見えるのが横置きVツインと言い、バイクを正面から見てV型に見えるのを縦置きVツインと言います。縦置きVツインのバイクはあまり多くないですが、イタリア製のモトグッチが有名ですね。
Vツインエンジンのメリットは第一にエンジンの横幅をスリムに設計できることにあります。Vツイン以外のエンジンではシリンダーを横に並べる並列型という形状が一般的で、2気筒なら並列2気筒、4気筒なら並列4気筒とエンジンの横幅が広くなってゆきます。これに対して横置きVツインエンジンは単気筒並みの横幅ですむため、エンジンを低い位置に搭載して低重心にできるし、並列エンジンに較べてバンク角も深くすることができます。
また、Vツインはその構造からエンジンから発生する振動を軽減することができます。ドゥカティに代表される90°Vツインエンジンの場合は、エンジン自体が発する一次振動を理論上0にすることができます。さらに単気筒エンジンよりパワフルで、多気筒エンジンより低回転からトルクが発生しやすいエンジン特性が活かせるなど、バイクのエンジンとしてはいいことづくめと言えるでしょう。
デメリットとしてはシリンダーが2つになるため部品点数が増え、エンジンの構造が複雑になり製造コストが高くなることが上げられます。また、空冷の横置きVツインエンジンは後方のシリンダーを冷却するのが難しいといったことがありますが、バイクのエンジンとしてはそれを補ってあまりあるので、日本のメーカーでもVツインエンジンを採用したバイクが増えています。振動が少ないVツインエンジンはバイクらしいドコドコとした独特の鼓動を感じることができるのも魅力ですね。