加速する少子化

渋谷区が同性パートナーに婚姻相当の証明書を与える条例を可決したことで話題になっている。また某女性タレントが実業家の子供を妊娠し,認知してもらうが結婚はしないということも話題になっている。どちらも保守的な人々からはまさに社会の退廃堕落として非難されている。


一方で日本の社会問題として少子化が叫ばれているが,現状の婚姻制度が続く限りは大規模な移民でもしない限り,日本で子供が増えることは無いと思える。なぜならば一生でただ一人のパートナーを選ぶということは現状とても難しい。経済力,容姿,性格,SEXの相性,親との関係まで全てを一定レベル以上クリアーしている人などなかなか存在しない。最初から諦めてしまう人も増加するだろうし,妥協してまで結婚したいと思う人も減るだろう。その気があっても結果的に未婚の人も間違い無く激増する。

ノルウェーでもすでに半分以上は婚外子

今すぐ少子化を解消できるとしたらフランスのように婚姻制度の自由化だろう。シングルマザーでも安心して子供を育てられる。経済力のある男女は複数のパートナーで子供を作ることができる。この二つが実現するだけで相当出産数は増えるだろう。フランスは有名だがノルウェーでもすでに57%の子供は婚外子なのだ。結婚はしなくても子供が欲しい人は多いのだ。

ノルウェーの高出生率の裏側~男の二極化 - Think outside the box

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一夫多妻も一妻多夫も多夫多妻もシングルマザーも同性婚も家族形態に全ての多様性を認める社会が今こそ必要だ。

婚姻制度の呪縛を越えて

今の理想の夫婦像は戦後の米国の保守的キリスト教価値観の呪縛だ。処女性を尊ぶ価値観もSEXやマスターベーションを忌み嫌う価値観も宗教的な影響は大きい。女子はその価値観のもと,たくさんの男と遊ぶなSEXはするなと育てられる。そんな女性が突然30歳を過ぎたあたりから女子力が足りない,婚活しろと言われ始める。あまりに可哀想だろう。

画像: 婚姻制度の呪縛を越えて

いい女は若い時から育てるべきだ。自分を成長させ,魅力を引き出してくれ,官能的なSEXへ誘ってくれる男性達と若い時からどんどん知り合い,経験をしなければいい女にはならない。今の婚活は未経験者に突然「オリンピックの予選に出て下さい」と言っているようなものだ。経済力があるイケメンで親が喜ぶような男子を捕まえるのはオリンピック出場と同じくらい難しい。

今でも世界では働き手として子供を作らされ,強制的に親の命令で結婚させられる幼い女子達がたくさんいる。親に反抗し自由恋愛結婚をしたがために殺される「名誉殺人」が世界で年間5000人も起きているという。古い習慣や宗教から解き放たれ個人の自由を手に入れ,恋愛は自由になった先進国で婚姻制度が事実上消失していくことは自然だろう。


もちろん従来型の結婚をしたければすればよい。一生二人だけで愛しあいながら生きていくカップルも素敵だ。大事なことは選択肢があることだ。婚姻制度という呪縛から解き放ち,自分が生みたい時に子供を生み育て,いつまでも女性であり,何度でも恋をし,いつまでも官能的にしたい時にしたい人とSEXをし,一方で慈愛深い母でもある。そんな女性達を増やすべき時が来ているのではないだろうか。

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