みなさん、こんにちは!!
前回の「ドラムブレーキ」や第17回の「フロントフォーク」もそうでしたけど、バイク用語って用語と意味がなにかしら関係しているものが多いんですね!「ドラムブレーキ」は丸いドラムのような缶の中にブレーキが内蔵されているから「ドラム」って名前がついていたり、フロントフォークは見た目が食器のフォークに似ていることが由来だったり…♩
知れば知るほど面白いですね♩
さて♩というわけで今日もさっそく新しいバイク用語を身につけていきましょう!今日の教えてワードはこちら。
スーパーチャージャー
ふむふむ。これも用語と意味がなにかしら関係していそうですね。
「スーパー」とついているので、スーパーマンのようにカッコイイデザイン??もしくはスーパーマンのように速くなるエンジンでしょうか??
もしそうだったらすごいです!!でも「チャージャー」とも入っているのでめちゃくちゃいっぱい燃料を補給できるとかでしょうか?答えが楽しみになってきました!そろそろ正解を編集長に聞いちゃいましょう♩「スーパーチャージャー」ってなんなんでしょう??
教えて、ロレンス編集長〜♡
正しいお答え: from ロレンス編集長
はい、お答えします。
「スーパーチャージャー」とはエンジンの過給器の種類のことです。ターボチャージャーというのはアキちゃんも聞いたことがあると思います。スーパーチャージャーはこのターボの仲間です。いずれも過給器と言って、エンジン内に燃料をより多く送り込んでパワーアップするための装置です。
仕組みとしてはコンプレッサー(圧縮機)を使って、圧縮した空気をエンジンに送り込むのですが、ターボチャージャーはエンジンから排出される排気ガスの圧力でコンプレッサーを回すのに対して、スーパーチャージャーはエンジンの中心を回転しているクランクシャフトから動力を得てコンプレッサーを回すというというのが大きな違いです。
排気圧を利用するターボチャージャーはエンジンが高回転で廻っている時は、排気圧も高いのでコンプレッサーを安定的に回すことができますが、あまりスピードが出ていない低回転の時は加給圧が安定しないといった短所がありましたが、スーパーチャージャーはエンジンの動力そのものを圧縮に使うため低速から安定した出力が得られるという長所があります。
クルマではターボチャージャー付きの車種は割と一般的ですが、バイクにはターボもスーパーチャージャーもほとんど採用されてきませんでした。1980年代に日本の4メーカーがターボチャージャーを採用した車種を、こぞって発表した時期がありましたが、ターボラグといってエンジンのパワーが安定的に得られず扱いにくいことや、エンジンが複雑になるなどバイクにとってはあまりメリットがなかったため一般的になることはありませんでした。
ところが2013年に開催された「第43回東京モーターショー2013」ではスズキが600ccのターボチャージャー付きスポーツバイクを参考出品し、昨年カワサキが発表して大変な話題になったH2RとH2はスーパーチャージャーを採用して登場しました。今後、このようにターボやスーパーチャージャーがバイクでも一般的になってゆくかもしれませんね。