"マイルマスター" の異名をとった名ライダー、ブライアン・スミスと長年タッグを組み、カワサキER6 (ニンジャ650) 、インディアンFTR750、ハーレーダビッドソンXG750Rというキャラクターの異なる3つのエンジンを擁するスペシャルマシンを、彼だけのために作り続けたパートナー、リック・ハワートン。なにやらまた別のプロジェクトが動き始めているとか・・・いないとか?

ブライアン引退→チームも惜しまれつつレーストラックを去った・・・?

WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTSレースプロモーターのハヤシです。インディアナポリス・ガソリンアレイの名匠ハワートンについては筆者の過去記事をご参照いただくこととして・・・

ブライアン・スミスの人柄とパフォーマンスに惚れ込み、彼だけのためのスペシャルマシンを仕立て、チームを率いて全米選手権を回ったハワートン氏、ブライアンの引退とともにAFTの表舞台でその姿を見る機会はなくなったようでしたが・・・

今期最終戦スプリングフィールド・マイルでパドックの片隅に何気なく停め置かれたこちら、なにやらまっさら丸裸のパラレル・ツインエンジン搭載のマシンのようですが、スイングアームになにやら見覚えのあるステッカーが?

ハワートンモータースポーツ!!

スミス再び乗る、とかジョー・コップの息子用、とかだったり?しません?

KTMの並列2気筒エンジンを搭載したこちらのマシン、細部の写真をもう少しご覧ください。

シートレールは着脱式サブフレーム化して取り付け角変更が可能な模様。かつてはリアタイヤの接地感・トラクションを感じやすいとのことで一体型が主流でしたが、近年多く見られるスタイルです。

ちっちゃなエンジンハンガー・プレートの厚みひとつでも、フレーム全体のしなり特性は大きく変わってくるそうです。この車体では前側はやや厚く、

スイングアームピボットを兼ねる後部プレートはかなり華奢な印象です。もともとのエンジンがスイングアームに抱き込まれ、車体構成上のストレスメンバーとなる設計だとこういうデザインになるんですかね?

実利のみを追求した簡素な造りがひたすら美しいです。コンペティション・マシンはこうじゃなきゃ、ですね。これは多分・・・大金持ちのためのスペシャルメイドな街乗りバイク、とかではなさそうだなぁ。もしかしてブライアンが引退撤回するとか?450ccのAFTシングルスで最早敵なし・2年連続チャンピオンのコーディ・コップが来年乗るとか?

KTMのツインエンジン、内部に物理的な手を加えなくても、ECUセットアップを正しい方向に進めれば (簡単ではないらしいですが) 、相当戦闘力が高いことは最終戦優勝のブライアー・バウマンも証明済みです。このマシンがどのような形で日の目を見るか、大いに期待して待ちたいですね。

ではまた次週、金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!