マシン・クルーチーフ・チームメイトに恵まれるも苦しいシーズンでした
WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー / FEVHOTSレースプロモーターのハヤシです。超小柄な体躯に闘志をみなぎらせ、以前から単気筒450ccでは手がつけられないほどの速さを見せていたシェイナですが、昨シーズンのインディアンファクトリーチームでのFTR750での戦績は年間ランキング13位 (インディアン勢では上から8番目) となかなかに苦戦を強いられたようでした。
基本設計とフルパワーでのスペックに関しては過去例を見ない優秀さで、結果的にハーレーダビッドソンXR750に引導を渡す役となったインディアンFTR750ですが、2022シーズンからの大幅なリストラクション (出力抑制) 、というかドライバビリティ・パフォーマンスの向上を目指しエンジンに手を加えることがほぼ不可能となったいやらしいルール変更によって、他メイカー (ヤマハMT-07改・ハーレーXG750R) との力の差はとことん縮められています。まさにそんなシーズン、牙を抜かれたインディアンを駆ることとなったシェイナには、不本意でストレスフルな1年だったはずです。
夫ブライアーとはチームメイトとして多くの情報を共有し、アドバイザーにはブラッド・ベイカー (すでに昨シーズンをもってチームを離れることを発表済み) 、自身のクルーチーフにはジェイク・ジョンソン (2006年GNCシングルス・2010年2011年GNCツインズチャンピオン) を迎え、ファクトリーチームの装いでありつつも実際の運営はブライアーとジェイクの古巣である名門ザノッティ・レーシング、という完璧に近いパッケージで臨んだ1年でしたが・・・歯車がイマイチ噛み合なかった原因はどこにあるのか気になるところです。
ノーモア2気筒?得意の450クラスは若手の台頭する修羅場化してますが
新シーズンに向けた動静はシェイナ自身の口からはまだ公に語られていませんが、そこそこ有力な情報筋によれば、2023年は450cc単気筒のAFTシングルスへとクラスを変更し、なじみあるKTM (済) ・ハスクヴァーナ (済) ・またはGAS GASのグループいずれかで戦うことを本人は希望しており・・・。
そのまた次のフェイズでは、現在リッキー・カーマイケルの監修のもとモトクロスマシンを鋭意開発中とされるトライアンフの450cc車とか?スペイン + スウェーデンが生み出す (予定の?) 最強の電動モトクロッサー、スタルク・ヴォルグに秋波を送っているとか?いないとか?
やはり本人的には単気筒クラスのほうがマッチングが良いのかもしれません。ちっちゃなライダーがツインを豪快にぶっ放す様って見ていて痛快なんですけどね。いずれにせよ開幕に向けて着々と好条件が整っていることを大いに期待して待ちたいと思います。
ではまた次週、金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!