先代CRF1000Lアフリカツインは……
そして、先代1000ccバージョンのアフリカツインは最高のバイクでした。
これは昨年の1100が発売される前、2019年の11月に乗った時に言ったとおり。
<先代アフリカツインの最終的な感想はこちら!>
この考えは今でも変わっていません。
だって200万円オーバーのバイクって、おいそれと手が出ないですもん。
ぶっちゃけ言うと、自分が『買えるイメージ』すら持ちにくい。
そりゃ新型は良いんでしょうよ。最高級モデルは200万円もするんだから、良くなってなきゃウソ。ホンダ入魂の新型だし、先代のほうが優れているなんてことアリエナイってこともわかってます。
ですが、ここは厳しい目で見ていこうと思っています。
試合開始直後にワンパンで……
あっさり手の平を返しやがって……と思わないでください。
そして買える買えない問題は一旦、横に置かせてください。
フラットに感じた事として、そして最大の進化だと最後まで揺るがなかった感想を最初に言います。
安定感がケタ違い
なんです……。
新型アフリカツインが強烈スタビリティすぎる
特にフロント側の接地感が圧倒的すぎます。
先代アフリカツインも21インチかつ細めのフロントタイヤで、よくもまぁここまでフロントの接地感を出せるものだ……とホンダマジックに舌を巻いていましたけれど、そこにはあくまで「21インチの細めタイヤなのに」という前置きが付くんです。
でも新型は違う。
もうこれ、タイヤの幅が圧倒的に太くなったとか、ハイグリップタイヤに履き替えたとか、そういうレベルでの安定感向上です。
だけどタイヤサイズは90/90-21インチで先代と同じ。
なにこれ!?
って思ったら、基本骨格となるフレームがまるで違うんですね。
そこに加えての電子制御サスペンションESの威力を感じざるを得ません。
テクニックいらずで、誰もがタイヤの性能をきちんと引き出せる、というべきか……
早速『ぐうの音も出ない』というやつです。
峠のコーナーじゃなくてもいい。走り始めて交差点をひとつ曲がったら、もうわかる。乗り比べたら絶対に誰でもわかる。
新型と先代アフリカツインでいちばんの大きな違い。
それはたぶんエンジンの排気量アップよりも……
車体/シャシーの圧倒的な進化なんです!