大変残念なお知らせです。現在、サウジアラビアで開催中のダカールラリーに参戦中のパウロ・ゴンサルベス(ヒーロー・モトスポーツ・チーム・ラリー)が第7ステージでのクラッシュで追った怪我により帰らぬ人となってしまいました。享年40歳でした。
今年のダカールにはヒーローから参戦
2013年にはFIMクロスカントリーラリー世界選手権を制覇、2015年にはマルク・コマに次ぐダカールラリー準優勝など、ゴンサルベスはHRC(ホンダ・レーシング)のライダーとして活躍した名選手でした。2019年の4月からはインドのヒーロー・モトスポーツ・チーム・ラリーに移籍。2020年のダカールラリーには、同チームから参戦していました。
ゴンサルベスの事故が発生したのは、第7ステージ(リヤド→ワディ・アド・ダワシル)の276km地点でした。10時08分にこの事故のアラートを受信した主催者は医療ヘリを10時16分に到着させました。意識がなく、心停止しているゴンサルベスは現場で蘇生措置を受けたあと、直ちに病院へヘリで搬送されましたがその甲斐なく病院で死亡を確認されたとのことです。
第8ステージ、2輪/クワド部門はキャンセルに・・・
ダカールラリー競技中の死亡事故は、2015年にポーランド人ライダーのミハウ・ヘルニックが脱水症状でこの世を去ったこと以来になります。そして今回のゴンサルベスの死を受けて、主催者は2輪/クワドの第8ステージをキャンセルすることを決めています。
現地時間1月17日の最終12ステージまで、残りの日が少なくなった今年のダカールラリーですが、全選手が無事に競技を終えることを、そして偉大なるポルトガルのチャンピオンライダー、ゴンサルベスの魂が天国で安らかに休めることを、願ってやみません・・・。