開催は年3戦、募集の対象は1986年以前のマシン!
モト・アメリカの公式サイトの発表によると、2020年のモト・アメリカ・シリーズのうち、5月29〜31日にウィスコンシン州エルクハートレイクで開催される"ロード・アメリカ"(モト・アメリカ第4戦と併催)、7月10〜12日にカリフォルニア州モントレーで開催される"ウェザーテック・ラグナ・セカ"(モト・アメリカ第6戦と併催)、そして8月21〜23日の"インディアナポリスモータースピードウェイ"(モト・アメリカ第8戦と併催)で、合計3回「ヘリテージ・カップ」が開催される、とのことです。
そして、公式サイトでは1986年以前のスーパーバイク車両の所有者/ライダー、そのほかGPマシンおよび プロダクションレーサー(2ストローク&4ストローク)の所有者/レーサーを募集しています。公式サイトには応募先となるメールアドレスが記載されており、そこへライダー履歴書、写真、そして車両のヒストリーを送るように告知しています。つまり、当時のAMAロードレースを再現するにふさわしい車両と参加者であるか、ちゃんと審査するということなのでしょうね。
ビンテージ・スーパーバイクと、オープン・エキシビジョンの2クラスを開催?
そして気になる開催クラスは・・・まだ車両/ライダーを募集中ということもあって確定していません。ただモト・アメリカとしては、1970年代半ばから1980年代に盛況だった「スーパーバイク」を復刻する"ビンテージ・スーパーバイク"をメインイベントに設定。そのほかを"オープン・エキシビジョン"として開催することを想定しているみたいです。
故ニッキー・ヘイデン以降、アメリカのロードレース界はMotoGPでタイトル獲得するようなライダーを輩出できずにいますが、何よりもロードレース人気自体がイマイチ・・・なことも現在のアメリカのロードレース界の大きな課題となっています。
モト・アメリカの新たな試みである「ヘリテージ・カップ」は、モト・アメリカのシリーズ戦に対するプレゼンスを高める効果を期待して考案されたものでしょう。日本でも全日本ロードレース選手権より、筑波サーキットで行われている1970年代〜の4気筒車メインの草レース、「テイスト・オブ・ツクバ」の方が盛り上がっている、と言われるくらいですから、「ヘリテージ・カップ」にアメリカ人の注目が集まるようになっても、おかしくはないのかもしれませんね?
はたして「ヘリテージ・カップ」は成功するのかしないのか? またそのことがどのような影響をモト・アメリカにもたらすことになるのか? 2020年におこなわれるであろう3つのイベントの内容もとても興味深いですが、そのあたりの行末も大変気になりますね。ともあれ、初開催となる2020年5月末の"ロード・アメリカ"を楽しみにまちましょう!