レーシングマシンの血統にあって、VTEC開放で途端に荒ぶるVFR800F。前編ではさんざん「これツーリングバイクじゃないでしょ!」とツッコミどころ満載でしたが(笑)いちおうスポーツツアラーというジャンルですので、ちょっと旅してみましたが……
VFR800Fは中途半端?→真逆です!
よくミドルクラス、600ccから800ccくらいの中間排気量帯は中途半端になりやすいなんて話を聞きます。
でもVFR800Fに関しては真逆。
よくもここまで『のんびりツーリング』と『アドレナリン系スポーツ』が同居しているもんだと感心するレベルです。
V4エンジンとHYPER VTECに掛け算が、その両極端を同時に成立させている大きな要因。
そして、それを受け止める強固なアルミフレームとスイングアームを中心とした車体の強さの為せる技だと思います。
週末、限られた自由時間の中ではワインディングでがっつりスポーツを楽しんで。
年に数回、ちょっと長めの休みが取れたら、高速道路でビューンと遠出!
そういう使い分けでの楽しみかたが、ものすごくハッキリしているバイクでした。
のんびり走ると、それはそれで別の顔があるんです。
まぁ、そうは言ってもいちばん印象に残っているのは、前編で言った通り人格豹変レベルのスポーツ性ですけどね(笑)
純粋にタイムを求めないなら、おそらくサーキットでも楽しめるレベルの底力があると思いました。
ツーリングバイクです!って謳っていながら、走らせてみると裏側にきっちりピュアスポーツが隠れている。
そういうとこもVFR800Fって、とことん『ホンダらしいな』って思えるバイクでした!