非常に大きな勢力を持って日本上陸している台風19号・ハギビス。事前対策をしっかりしていても不安はつきません。当日の対処方法と、今後用意しておくべきものを確認しておきましょう。

台風の定義を知ろう

熱帯の海上で発生した低気圧(熱帯低気圧)のうち、最大風速(10分間平均)が17.2m/s以上となったものを「台風」と呼びます。

台風は、そのおおよその勢力を示す目安として、風速(10分間平均)をもとに台風の「大きさ」と「強さ」 が表現されます。

まず、「大きさ」は強風域(風速15m/s以上の風が吹いているか、吹く可能性がある範囲)の半径で、区分されます。500km以上~800km未満のものは大型(大きい)、800km以上のものは超大型(非常に大きい)と表現されます。

jma.go.jp

2019年10月11日午前9時発表の台風19号は以下のようになっており、「大型」に区分されています。

黄色の線が予報円で、赤い線が暴風警戒域。赤く塗られた丸の中心が台風の現在地で、赤丸は暴風域を、その周りの黄色区塗られた丸は強風域を表します。この赤く塗りつぶされた丸の規模で「台風の大きさ」の表現が決まります。

www3.nhk.or.jp

次に、「強さ」は最大風速で以下のように3つに区分されています。

階級最大風速
強い33m/秒 以上~44m/秒 未満
非常に強い44m/秒 以上~54m/秒 未満
猛烈な54m/秒 以上

今回の台風19号は1991年の統計開始以来初めて、“非常に強い”勢力のまま東日本に上陸する可能性があるとされています。たとえば風速 50m/秒を時速に換算すると180km/時となり、その凄まじさがお分かりになると思います。

次に雨の強さです。今回の台風19号は、四国から東北にかけて広く300ミリを超すような大雨が予想され、首都圏でも記録的な大雨となる恐れがあるとされています。tenki.jpによると「これまでに東京都心の日降水量が最も多かったのが1958年9月26日の371.9ミリです。次いで1938年6月29日の278.3ミリで、日降水量が300ミリを超すような雨は東京都心では過去140年あまりで1度しかない」そうで、その深刻さがよくわかります。

事前対策はどれくらいできていますか?

ご自宅周辺の地形や道路の状況の把握や、自治体が作成・発行している「ハザードマップ」などで、水害危険箇所や安全な避難場所を確認、屋根や窓ガラスの点検はお済みでしょうか。

また、家族との連絡手段や待ち合わせ場所の確認や、ライフラインの停止に備えた飲料水や生活水の確保、カセットコンロや発電機の準備も非常に重要です。詳しい非常用持ち出し品はHonda防災ノートのチェックリストが非常に便利ですのでぜひご覧ください。

浸水に備え、濡れて困るものは高い場所や上層階に移することも忘れずに行いましょう!

そして当日の対処法。家の中・外出先ですべき行動、土砂災害の前ぶれもしっかり把握しておくことが必要です。こちらもHonda防災ノートの台風・大雨の対処法ページをよく読んで、大切な人にぜひシェアしてください。

台風19号の被害が少しでも拡大しないことを願っています。