戦後、世界ロードレースGP(現MotoGP)が成立した1949年から10年を経て、1959年からホンダは日本のメーカーとしては初めてGPへ挑戦しました。この連載は、今日に至るまでホンダのマシンに乗って世界タイトル(個人)を獲得した英雄たちを紹介するものです。今回とりあげるのは、今もMotoGPクラスを走り続ける"リビング・レジェンド"、バレンティーノ・ロッシです!

参戦2年目には王者獲得・・・の法則?

1979年、イタリア生まれのバレンティーノ・ロッシは、GPライダーだった父グラジアーノの影響もあり幼少時からカートやバイクに親しみました。1990年代初頭、イタリア国内レースや欧州選手権で頭角を現したロッシは、1996年から世界GPにフル参戦開始。初年度の125ccクラスは1勝にとどまり、ランキング9位という成績でしたが、2年目の1997年125ccクラスでは11勝をマークし、見事初タイトルを獲得しました!

1997年、アプリリアRS125に乗り見事タイトルを獲得したV.ロッシ。

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1998年からは250ccクラスにステップアップ。初年度は5勝を記録しながらもランキング2位という結果でしたが、250ccクラスでも参戦2年目の1999年に9勝をマークしてタイトル獲得に成功! そして2000年、ロッシはアプリリアを離れホンダに加入し、当時の最高峰である500ccクラスにチャレンジを開始します!

2001年、日本GP(鈴鹿)500ccクラスで、NSR500に乗るV.ロッシ。見事開幕戦で、優勝を記録しています。

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500ccクラス初年度、ロッシは2勝を記録するものの、タイトルはケニー・ロバーツJr.(スズキ)に奪われランキング2位に甘んじますが、500ccクラスでも2年目の2001年度には11勝をゲットし、見事GP3階級制覇の偉業を達成しました!

なお余談ですが、ロッシはホンダVTR1000SPWを駆り2000年の鈴鹿8耐に参戦しています。初年度はリタイアに終わりましたが、2年目の2001年にはコーリン・エドワーズとのコンビで優勝をしています。ここでも、ロッシの"2年目戴冠"の法則が発動? したことになります・・・。

黎明期のMotoGPクラスで2連覇!!

そして2002年からは500ccクラスに代わり、GPの最高峰クラスが4ストローク車参戦可のMotoGPクラスとなるわけですが、この年ホンダのエースとしてロッシは、V型5気筒990ccのRC211Vに乗ることになります。

2002年、ロッシは初代MotoGPクラス王者として歴史にその名を刻むことになります。

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2002年は11勝、そして2003年は9勝をRC211Vで記録したロッシは、見事黎明期MotoGPクラスで2連覇を成し遂げました。そして2004年からはヤマハへ移籍・・・。以後ヤマハで2004、2005年、2008、2009年と、4度もMotoGP王者に輝いています。その後2011、2012年はドゥカティに移籍しましたが、2013年からは今に至るまでヤマハに属しMotoGPクラスでの戦いをロッシは続けています。

いわば2004年から長年ロッシはホンダの"対抗勢力"として走り続けているわけですが、ロッシとヤマハとの契約は2020年までです・・・。2021年以降ロッシがホンダと契約し、ロッシがこれまでホンダ車に乗って積み上げた33勝にさらなる勝利数を積み上げることはあるのでしょうか・・・? 

普通に考えたら、それはなさそう・・・ですけど、今年40歳のロッシがパーソナルナンバーである"46"歳まで現役を続けたなら・・・と妄想を楽しんでみるのも悪くないかもしれませんね!?