いち早く試乗できたのは1.5L直4ターボエンジン+FF+7人乗り仕様だ。ガソリン車は他に4WD、5人乗りがある。
レーシングドライバーとしてのホットな目、ジャーナリストとしてのクールな目、そして女性目線からクルマを評価、自動車専門誌への執筆をはじめWEBやテレビでも活動中の、佐藤久実氏による試乗女性視点で語ってくれます。(デジタル編集:A Little Honda編集部)

ホンダ ヴェゼルの兄貴分となるSUV、CR-Vが5世代目にフルモデルチェンジしたということで、今回は、佐藤久実氏がその7人乗り仕様のガソリン車に試乗した。5代目となるホンダCR-Vのニューモデルが登場した。

佐藤久実氏
大学在学中にレースデビュー。耐久レースをメインに活動。
ニュルブルクリンク24時間レース、スパ・フランコルシャン24時間レースなど海外の24時間レースでも入賞を果たす。

レースで培ったスキルをベースに、ドライビングインストラクターとしても活動。ホンダドライビングミーティング、ポルシェドライビングスクール、BMWドライバートレーニング、フォルクスワーゲンエコドライブトレーニング、ブリヂストンタイヤセーフティドライビングレッスンなどでインストラクターを務める。

レーシングドライバーとしてのホットな目、ジャーナリストとしてのクールな目、そして女性目線からクルマを評価、自動車専門誌への執筆をはじめWEBやテレビでも活動。東海大学工学部動力機械工学科非常勤講師、芝浦工業大学特別講師。

ホンダ CR-V EX マスターピース。5代目は3列シート仕様も設定

試乗したのはEXマスターピースのFFの7人乗り。そう、今回のCR-Vは、3列シート7人乗りも選べるようになったのだ。フィットやミニバンでは、燃料タンク形状の工夫によって低床フロアを実現しているが、CR-Vでは、やはり燃料タンクの工夫などにより、2列シート仕様と同じ4605mmの全長で、 3列シートを実現している。 

1.5L直4ターボは、最高出力190ps、最大トルク240Nmを発生、トランスミッションはCVTとなる。

ボディサイズもなかなか立派だが、その恩恵として、室内はかなり広々としたスペースを有する。日常的に3列目シートを使わないなら、畳んでおけばフルフラットで広いラゲッジスペースができる。そして、前後にスライドが可能な2列目シートは、ヘッドクリアランスのみならず、ニークリアランスもゆったりで、寛げる空間となっている。

燃料タンク形状などの工夫で2列シート仕様と全長を変えることなく3列シートとした。アクセスも簡単だ。

また、2列目シートをでんぐり返すように跳ね上げれば、かなり容量の大きなラゲッジルームにもなり、そのフロアは上下2段で調節も可能だ。ミニバンづくりで得た燃料タンクやシートアレンジのノウハウを、 SUVにも見事に落とし込んでいる。

逞しさが増し、スポーティさも感じさせる新型。剛性感の高いボディは高速道路でもバシッと気持ち良く安定して走る。ハンドルもしっかりした手応えがあり、操舵フィールも質感が高い。このボディから伝わる感覚とステアリングの感覚がマッチしていて、クルマとしてのまとまり感があり、好印象だ。乗り心地も快適で、目線の高さ、視界の良さなども含め、日常シーンでも乗りやすい。