最速のSUVを謳うランボルギーニ ウルス。その実力をイタリア ローマ近郊の一般道、ワインディングロード、サーキット、オフロードなどで確かめた。
300km/h出ないクルマをランボルギーニは作らない
ランボルギーニのステファノ・ドメニカリCEOは、300km/hが出ないクルマをランボルギーニは作らないと断言している。つまり、ランボルギーニ車はすべて300km/hが出る、ということだ。
それはSUVであっても同じであるという。その証拠に、メディア向け国際試乗会には、サーキット走行もプログラムに用意されていた。
SUVをサーキットで走らせるのは珍しい。それはランボルギーニの自信の現れだろう。実際に自分でハンドルを握ってコースを走ったが、これがなんとも乗りやすい。300km/hが出るかどうか確かめようと、直線ではアクセルペダルを床まで踏み込んだが210km/hを超えたところでブレーキングポイントになってしまった。私にもう少し実力があれば…度胸があれば…直線が長ければ…楽に250km/hは超える勢いだ。
さて、ウルスはSUVらしくオフロードコースの走行も試乗メニューに用意されていた。そこでは、4WD性能を思う存分にテストすることはできたのだ。これなら悪路も雪道も楽にこなしてくれるだろう。オールランドなランボルギーニだ。ウルスでスキーやスノボに行く。想像しただけで楽しい。
スーパーカーメーカーがつくるSUV、ランボルギーニ ウルスは、現時点で最速かつ最高のSUVだと断言できる。このクラスには、それこそベントレーベンテイガ、ポルシェカイエン、マセラティレヴァンテなど強力なモデルたちが鎬を削るが、ウルスはその中でもトップクラスの1台である。