Ducatiの職員を辞めて、自身のワークショップを開いたビルダーによるデスモなフラットトラッカー。

750SSがエッジの効いた戦闘機へ

ビルダー「Luca Caravà」はドゥカティでの経験を生かした上で自身のワークショップを開きます。すでに20台程度のマシンを作り上げた彼が乗り潰された750SSをフラットトラッカーとして蘇らせます。

ドゥカティをベースにしたフラットトラッカーは希少です

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顧客から受け取った750SSは劣化が酷く修理する価値もない状態でしたが、ヨーロッパ大手の部品販売のParts Europeがスポンサーとなると決まり、EICMAへの出展が約束されたLucaは750SSをベースにすることにします。。

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しかし! EICMAの開催まで1ヶ月のところでアキレス腱を断裂。全く自由の効かない状態になってしまいます。それでも締め切りは待ってくれないので作業場を車椅子でも使えるようにレイアウトを変えて、父親に車椅子を動かしてもらいながら作業を続けます。

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軽量でパワーもトルクもある750SSはフラットトラッカーのベースとしては申し分ありません。

フロントのマルゾッキ製のサスをヤマハのR6から移植。ホンダのCRFの19インチホイールを履かせます。フレームは新品でショックはザックスからビチューボ製に変更。リア周りはカスタム。タンクもK&Nフィルターが収まるようにカスタムビルド。

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フラットトラッカーにフロントブレーキは必要ありませんが、このマシンにはビッグサイズのシングルキャリパーを装備。ブレーキとクラッチのマスターはパニガーレから移植し、タイヤはダンロップのDT3を装着。

マフラーはカスタムと既存のパーツ(Parts Europe社のオリジナルKerkerマフラー)で制作。他にもParts Europeよりハンドルバー、グリップ、シートパット、ヘッドライト、フェイスプレートを提供されています。

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この状態ではプロのフラットトラッカーには受け入れられないかもしれませんが、更に少し手を加えればれっきとしたフラットトラッカーレーサーになれるポテンシャルを秘めています。750SSの中古車はそこまで高価ではないので、フラットトラッカーのベースとして考慮の価値はあります。