1995年に講談社の「週刊ヤングマガジン」で連載が開始された、しげの秀一先生の永遠の名作「頭文字D」。限りなくリアルなバトル描写や迫真のスピード感。すべてのクルマ好きの夢が詰まったDの世界。その中でも一番の見せどころである様々な強敵との峠バトル!今回は藤原とうふ店 藤原拓海 AE86 トレノvs 埼玉の走り屋 秋山渉 AE86 レビンに注目したいと思います。

ターボチューンvsメカチューン

(頭文字Dファンブック©しげの秀一©講談社©モーターマガジン社)

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グループA用エンジンでのバトル初戦。相手はハチロクレビンの秋山渉。トリッキーなコースとリズムを狂わせる渉の変則ドライブに加え、新エンジンの高回転ゾーンはクルマ全体の性格を変え、拓海はそれら全てに翻弄されて追走するのに精一杯。これほど追いつめられるのは涼介とのバトル以来という苦戦を強いられた。

(頭文字Dファンブック©しげの秀一©講談社©モーターマガジン社)

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ハチロクに惚れ込み、現役の戦闘機としてターボを装着して、最新のマシンと戦い続けたレビンと渉。

自己流でテクニックを磨き、「生粋の公道ファイター」として多くの走り屋に挑戦し続け勝ち抜いてきた自信から、クルマについてあまり詳しくない天才肌の拓海に対して強烈な敵対心を燃やすのです。

バトルフィールド:正丸峠

(頭文字Dファンブック©しげの秀一©講談社©モーターマガジン社)

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1980年代後半から2輪のローリング族のメッカとして走り屋の間では知られていた正丸峠は、イニシャルDでは埼玉の走り屋、AE86 レビンに乗る秋山渉のホームコースとされています。

道幅は狭い上にトリッキーなワインディングが続く難関コースとしても知られるこの峠。

峠にある喫茶店では、イニシャルDにちなんだステッカーなども販売されているそうなので、1度立ち寄ってみるのも面白いと思います。

TOYOTA COROLLA LEVIN GT-APEX

(頭文字Dファンブック©しげの秀一©講談社©モーターマガジン社)

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AE86のデビューは83年。モデルチェンジを機にセダン系のカローラ・スプリンターがFFに移行する中、後輪駆動のまま登場し、FRファンから高い支持を集めた。「頭文字D」が連載されるまで人気が高かったのはレビンであり、ボディタイプはレビン、トレノ共に2ドアノッチバックと3ドアハッチバックの2種。

加給圧を落とさないために、アクセルを戻さず、挙動を乱そうとするマシンをカウンターだけで押さ
え込む渉と、リニアなパワーフィールにより凄まじい突っ込みを見せる拓海。
この2人のバトルは、ドライビングテクニックではなく、集中力が勝敗を分ける消耗戦に突入し、気持ちの差が勝敗を分ける事になるのです。