このシーズンオフのテストで、シートカウル部の"サラダボックス"など、ナゾの新装備を披露してファンの話題となっているドゥカティMotoGPチームですが、今行われているカタールでのテストでは、スゴイ形状の新型フェアリングを披露しました!

愛称は"ハンマーヘッド"!!

SBK=世界スーパーバイク選手権第2戦がタイで開催されている今週末、カタールではMotoGPの合同テストが行われています。ウイング禁止となった今シーズン、各チームはダウンフォースを得るために空力に工夫した新型フェアリングを登場させて、多くの注目を集めてます。

ウイングによるダウンフォース、というトレンドをMotoGPに持ち込んだといえるドゥカティですが、そのトレンドセッターであるドゥカティがどんな新型フェアリングをデビューさせるのか・・・は、誰もが気になるところでしょう。そして、今回のカタールでついに姿を現すことになるのですが、やっぱり?ドゥカティ、かなりラディカルなデザインでした!

A.ドビツィオーゾ車で試された"ハンマーヘッド"フェアリング。通常のフェアリングではナックルガードにあたる位置に、ダウンフォースを得るための大きなデバイスがついております! アプリリアやスズキの新型フェアリングに比べると、その巨大さが目立ちます。

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このフェアリングの愛称の"ハンマーヘッド"とは、ハンマーヘッドシャーク・・・シュモクザメという鮫にちなんだものですね。確かに、大きく左右に張り出したデザインが、シュモクザメの目のように見えてきます。

Wikipediaによると、ハンマーヘッドシャークことシュモクザメは、メジロザメ目のシュモクザメ科 Sphyrnidae に属するサメの総称とのことです。頭がハンマーのように見えることから、この名前がついたわけですね。

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A.ドビツィオーゾは"ハンマーヘッド"に好感触みたいです。

MotoGP公式サイトによると、ライダーのアンドレア・ドビツィオーゾはこの新型フェアリングにポジティブな印象を得たみたいです。昨年まで使っていたウイングレットがない状態で、ダウンフォースを得るのは大変なことですが、エンジニアたちは素晴らしい仕事をした・・・とチームスタッフを労っています。

"ハンマーヘッド"仕様のドゥカティ・デスモセディチにライディングするA.ドビツィオーゾ。テスト2日目のタイム順位は13位。なお一般的なフェアリング装着車に乗るチームメイトのホルヘ・ロレンソは8位でした。

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もちろん、この"ハンマーヘッド"が実戦でも採用されるかどうかは、テストでの効果測定次第ではあります。果たしてどのような形が最終的には選ばれるのか・・・注目しましょう!