TT-F1が750ccになった時代、公道用市販車としての750ccクラスの人気が低下しても、レース用として750cc車の存在を消すことはできなかった。そしてナナハン・レプリカに着火したのは、スズキでした。そんなスズキが着火し、各メーカーがこぞって開発競争に燃えたナナハン・レプリカの魅力!第10回目はYamaha YZF-R7(RM01)をご紹介。
Yamaha YZF-R7(RM01)
1998年開催のバーミンガムショーで、欧州向けの1999年モデルとして公開されたYZF-R7/OW-02は、スーパーバイクの新しいホモロゲーションモデルとして開発されたマシーンだ。ヤマハは、前後長を切り詰めた並列4気筒を、スイングアームの長い車体に搭載する1000㏄スーパースポーツ、YZF-R1を1998年にリリース、同年末には600㏄クラスにYZF-R6を投入しており、これら2台の公道向けモデルに使われた技術的な特徴とYZF750SPベースのレーサーで戦ってきたノウハウを融合させ、YZF-R7を完成させた。
1993年に発売したYZF750SPをベース車とし、1994年に開幕したスーパーバイク世界選手権に勝つために、より高い戦闘力を求め、新たに開発したマシーン。
販売はヨーロッパのみで、逆輸入車として買うことは可能でしたが、400万円を超える高額になるという、衝撃的なモデルでもありましたが、レースキット装着時の戦闘力はかなり高く、異質な存在感を誇る1台でした。