TT-F1が750ccになった時代、公道用市販車としての750ccクラスの人気が低下しても、レース用として750cc車の存在を消すことはできなかった。そしてナナハン・レプリカに着火したのは、スズキでした。そんなスズキが着火し、各メーカーがこぞって開発競争に燃えたナナハン・レプリカの魅力!第5回目はKawasaki ZXR750(ZX750-H1)をご紹介。
Kawasaki ZXR750(ZX750-H1)
1982年を最後にワークスによるレース活動を休止していたカワサキは、1987年11月に同社初の750専用設計であるGPX750Rを発売するとともに、翌年からGPXの水冷エンジンをアルミフレームに搭載したZXR-7で世界耐久レースや全日本選手権TT-F1に復帰。そのZXR-7のレプリカがZXR750だ。
ワークスレーサーの技術を取り入れた公道向けモデルであるZXR750は、1993年、念願の鈴鹿8耐優勝や、世界耐久選手権の年間タイトル獲得などレースで大活躍し、最速のカワサキというイメージを確立させていきました。
そして、Ninja ZX-10Rなど、現代のカワサキのビッグスーパースポーツ群の源流となったマシーンでもあるのです。