スモールカーの名車『スバル360』の後継モデルとして、1969年スバルファンの期待を背負い登場したのが『R-2』。今回は、若者向けの価格とインテリアで、マイカーをもっと身近な存在にしてくれた名車のピックアップです。
こちらの連載では、すべてのスバル車ユーザー&ファンが楽しめる、1冊まるごとスバル本ボクサーエンジンを搭載する人気モデルの最新情報誌SUBARU BOXER BROS.vol05より、“スバリスト”と呼ばれるスバル車ファン必見、ヨダレものの充実のコンテンツとその魅力を紹介していきます!(あぁこ@ロレンス編集部)
スバル R-2 (1969年〜1973年)
スバル360の事実上の後継モデルとして開発され、69年8月に発売されたのがスバルR-2だ。
メカニズムの多くは、熟成の域に達したスバル360のものを用い、プラットフォー ムを一新して時代の要請に応えた。
ホイールベースはスバル360より120㎜も長い1920㎜だ。オーバーハングも可能な限り切り詰め、新 興のライバルに負けない広いキャビ ンスペースを実現している。
ボディデザインは、フィアット600と似たファストバックスタイルだ。ハードミニのキャッチフレーズで登場したが、愛嬌のあるデザインだった。
また、スバル360の弱点だったトランクスペースも大容量である。
ボンネットを意識的に高くデザ インし、フロントに210ℓの大きなトランクスペースを確保したのだ。家族での旅行にも無理なく対応できる。