Cカー全盛期の1991年鈴鹿1000kmレース スタートシーン
1000馬力を超える、グループCカーと呼ばれるマシンによる戦いが始まったのが1982年。世界耐久選手権シリーズ(WEC)で、無制限の大排気量エンジンをターボチャージャーで武装し、日本でも1983年に全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権(JSPC)がスタートしました。
数々の名車が参戦し、名勝負がくり広げられました。伝統のル・マン24時間にも鈴鹿1000kmでもグループCカーの戦いがファンを沸かせました。
世界が熱狂したあの時、あのシーンが鮮やかに蘇ってきます。ぜひお楽しみに!
新たに参加が決定した主なマシンはこちら!
■Silk Cut Jaguar XJR-8 [1987年]
1985年グループCカーで争われる世界スポーツプロトタイプカー選手権(WSPC)
にジャガーはXJR-6を、1987年にはXJR-8を投入。XJR-8はチーム、ドライバーズのダブルタイトルを獲得した。翌88年にはXJR-9を投入。WSPCで2年連続のタイトルを獲得すると、ル・マン24時間レースではル・マン7連勝中のポルシェと激闘を演じて優勝。ジャガーに実に31年ぶりのル・マン優勝をもたらせるなど、ジャガーXJRは1989年まで5年間に渡って活躍を続けた。
■MAZDA 787B #202 JSPC仕様車 [1991年]
1991年のル・マン24時間レースで総合優勝を飾った#55がミュージアム入りとなった後、国内の全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権(JSPC)レースに参戦するため、ル・マン後に急遽製作された787B-003号車。国内レース専用マシンとして製作されたため、シャーシやカウル類には軽量化が施された。外観上はル・マン仕様には不可欠な高照度ヘッドライトがなく、レナウンカラーのグリーンとオレンジの配置が逆転されているのが大きな特徴となっている。
■タイサン スターカード Porsche 962 [1994年]
1994年から始まった全日本GT選手権(JGTC)はスカイライン、フェラーリ、ポルシェなどのGTカーが参戦したが、異色だったのがグループCカーのポルシェ962CをGT仕様に改造して参戦したタイサン スターカード Porsche 962。第3戦でアンソニー・リード/近藤真彦がこのマシンを駆って見事優勝を飾り、リードはシリーズランキング5位に食い込んだ。
■Porsche 962LM Rothmans [1986年]
1982年から世界耐久選手権(WEC)が始まるのに合わせてポルシェは956を投入。1984年にはアメリカの耐久シリーズIMSA、世界耐久選手権(WEC)用に962、962Cを開発。IMSAでは1985年から3年連続マニュファクチャラーズとドライバーズのダブルタイトルを獲得する大活躍。同時にル・マン24時間レースにも参戦し、1986年ジャガーやザウバーとの戦いを制して1-2フィニッシュを飾った。