1985年から2007年までの伝説的企画、特集を一冊に凝縮。この連載では、モーターマガジン社全面協力の元、同社出版誌である【名車の記憶】ホンダスポーツクロニクルより、ホンダの名車の歴史を振り返り、紹介をしていきます!(あぁこ@ロレンス編集部)
スポーツ走行するならテンロクスポーツエンジン! シビックTYPE-Rに乗ったことのある方なら分かるしびれるエンジンサウンドはこのクルマの魅力のひとつだったのではないでしょうか。ボディは大きいですが、念願の軽量コンパクトに低コスト、おまけにエンジンが横向きの場合は室内は広々と使えて、まっすぐと安定した走りも得意とし、当時の走り好きな若者に大人気 ♥︎ 今回 『オールタイプRの詳解』 では新世代テンロクスポーツの頂点のシビックTYPE-R(EK9型)をご紹介します!
シビックTYPE-R (EK9型)2001年7月〜
搭載されるエンジンは1.6ℓのVTEC、B16B型でリッター当たり116psというハイチューンが施されていた。これは圧縮比アップ、バルブ周りの改良、フリクションの低減などによって可能となった。車 重は1050kgに抑えられていたから馬力当たり荷重は5.7kg/psと正にスポーツカーだった。このエン ジンが気持ちよいのは5000rpm以上。リミットの8400rpmまで一気に吹け上がる。より高回転指向 となったのが大きな特徴だ。絶妙だったのがサスペンションのチューニングだ。ロングホイールベースによって、シャープさを欠いていたSiR-IIに対し、ショックアブソーバーとスプリングを見直すこ とで、ワインディングロードを得意ステージに変えた。これはサスペンション次第でタイプRを演出できることを示した格好だ。