©東本昌平先生・モーターマガジン社
恋が終わる理由にはいろいろあるものだ。二人の気持ちが冷めてしまった、互いの仕事で遠距離になってしまって自然消滅を余儀なくされた。もしくは納得の上で別れた、などなど。
それでも、どうしてもふとしたときに会いたくなってしまう、心の恋人、という人は大人になれば一人や二人はいるものだ。
どうしても会いたくなってしまったそのとき。あなたならどうする?
『RIDE86 The Rosy Time』より ©東本昌平先生・モーターマガジン社
それでも、どうしてもふとしたときに会いたくなってしまう、心の恋人、という人は大人になれば一人や二人はいるものだ。
どうしても会いたくなってしまったそのとき。あなたならどうする?
『RIDE86 The Rosy Time』より ©東本昌平先生・モーターマガジン社
彼女にはオートバイがあった。それもとびきりの一台、HONDA VFR750R、型式名RC30だ。
RC30は、1987年7月24日に発表、同年8月31日に発売されたホモロゲーションモデル(プロダクションレースのベース車両として発売される特別な市販車)であり、総生産数1,000台の限定車であった。
だから思いたったとき、右手のスロットルをひねれば、どんな距離でもあっというま。彼女はいてもたってもいられなかったのだ。
各種チューニングが施され、スペックは最高出力77ps/9,500rpm・最大トルク7.1kgm/7,000rpm。
SNSをみて、彼もオートバイで出かけていることを知り、思わず電話してしまう。
素直に本音をぶつける。
思い立ったが吉日。そうだね?
彼女は愛車HONDA VFR750R RC30を走らせ、彼に会うため400キロを爆走するのだが、あなたならどうする?