1985年から2007年までの伝説的企画、特集を一冊に凝縮。この連載では、モーターマガジン社全面協力の元、同社出版誌である【名車の記憶】ホンダスポーツクロニクルより、ホンダの名車の歴史を振り返り、紹介をしていきます!(あぁこ@ロレンス編集部)

今回は テンロク・テンハチスポーツの詳解 から、スポーツの名に恥じない韋駄天ぶりを発揮した『スポーツシビック』と歴代シビックNo.1の走りを実現した『ミラクルシビック』の紹介です。このミラクルシビックのモデルで初めて タイプR が登場し多くのクルマファン、走り屋に夢と感動を与えてくれました。当時、フィットやインサイトの技術につながる低燃費や低公害ECOの面でもVTEC活用は注目されたのです ❤︎

スポーツシビック ・EG6型(1991年9月〜)

通称「スポーツ」シビックと呼ばれる5代目は、明確に若者にターゲットを絞っていた点で潔かった。よりダイナミックになった3ドアのフォルムは空力面がさらに磨かれ、リアには上下に2分割して開くツインゲートが採用された。インテリアはワンルーム感覚に仕立てられ、よりカジュアルな雰囲気を醸し出していた。スポーツバージョンのSiR-Ⅱのリアシートは2座と割り切り(マイナーチェンジで3座変更)、余裕ある2+2としていたのだ。

SiR-Ⅱに搭載されるB16A型DOHCは170psにパワーアップされたが、前長が遂に4mを超え、車重も1トンを上回るようになったため、かつてのクイック感は若干薄れた。とは言え、VTECに物を言わせて走り込めば、サブネームどおりスポーツを堪能できた。

ミラクルシビック ・EK9型(1995年9月〜)

6代目のシビックは登場前にはコンパクト化が噂されていた。それは、原点回帰を願う声でもあったのだが、いざ蓋を開けてみると、通称「ミラクル」シビックは大きくなっていた。この背景には当時、シビックが完全にワールドワイドなクルマになっていたことが挙げられる。生産累計が1000万台を超えたシビックにとっては、世界的な拡大方面への流れは無視できないものになっていたのだ。

3ドアで全長は4.2m弱となり、ホイールベースは先代のフェリオと同じ2620㎜(ミラクルのフェリオも同寸)にも達したのだ。かくして生まれたミラクルシビックのスポーツバージョンはSiR-Ⅱが継続された(SiRはレース用ベース車)。VTECを採用したB16A型DOHCは170psにまでパワーアップが図られた。文◎河原良雄 写真◎モーターマガジン社より