パネムという名の独裁国家と化した近未来アメリカではキャピトルが政治の中心であり、キャピトル市民は貴族的特権を得ている。反乱の抑止を目的にキャピトルを囲む12の各地区から12歳から18歳までの男女1名ずつが選出され、男女24人が殺し合う殺人サバイバル「ハンガー・ゲーム」が強制されていた。 - Wikipedia

人気シリーズの最終章

前回紹介した『ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス』の後編にあたり、全シリーズの4作目になる。

近未来国家のパネム。冷酷なスノー大統領の独裁の下、首都キャピタルに住む者たちは、常に飢えと貧困に苦しむ12の周辺地区の人々の多大な犠牲のもとに、貴族的な生活を享受していた。彼らは、12の各地区から12歳から18歳までの男女1名ずつ(男女24人)を選出し、殺し合わせる残酷な見世物「ハンガー・ゲーム」を開催していた。優勝者には特別な恩赦を与えることで、12地区の住民たちに恐怖とかすかな希望を与えて、反乱を抑えようとしていたのである。

スノーの独裁政権の打倒を目指すレジスタンスのリーダー コイン首相は革命の賛同者を増やすため、ハンガー・ゲームを生き抜いた少女カットニスを広告塔に仕立て上げる。利用されていると知ったうえで、カットニスはスノーを倒すために敢えてその役目を引き受け、ジャンヌ・ダルクさながらに戦いに身を投じるのだ。

いよいよ直接対決する独裁政権と反乱軍

ヒロインのカットニスは、かつてのハンガー・ゲームの勝者たちとともに(洗脳された、カットニスの”恋人”ピーターも一緒に)、スノー大統領暗殺を目指し、ついに首都キャピトルに侵入する。

そこには数々の罠や、奇怪な怪物たちも待ち受けており、仲間は次々と殺されていく・・・。
果たして彼らは目的を果たせるのか?そして反乱軍は独裁政権を倒せるのか?

『ハンガー・ゲームFINAL:レボリューション』本予告

youtu.be

映画の完成度は高いが、スカッとしたい人には勧めない・・・

本作は、いわゆるディストピア映画(近未来の世界がユートピアの反対の、政治的・社会的に抑圧された暗黒時代にあるという発想から創られた作品)である。
最終的にはハッピーエンドと言える結末が待っているが、これまでのシリーズで生き残ってきた主要キャラクターたちがあっさり死んでいく様は、観ていてとてもつらい。

だからあまりカタルシスを感じることができない、というのが正直な感想だ・・。

ジェニファー・ローレンスは好きだが、彼女の屈託ない笑顔を最後に見ることができないのが、かなり残念である。