楽器のYAMAHAとモビリティのYAMAHAの両社の競演イベント(入場無料)
2015年7月3日から5日の3日間、六本木ヒルズ大屋根プラザ(通称クモの広場?)で開催されるイベント、「Two Yamahas, One Passion~デザイン展 2015~」(入場無料)の取材に行ってきた。
このイベントは、楽器のヤマハ株式会社とモーターサイクルのヤマハ発動機の合同イベントで、両社の最新デザインコンセプトモデルや製品の紹介をするものだ。
特にロレンスでも何回か取り上げた「project AH A MAY」(楽器のヤマハとモビリティプロダクトのヤマハ発動機が、楽器デザイナーが考えるモビリティデザイン、モーターサイクルデザイナーが考える楽器デザインを行うプロジェクト)で発表されたさまざまな製品が展示されている。非常に興味深いイベントである。
無料なので、ぜひ足を運んでいただきたい。
モーターサイクルの視点で作った楽器とは
まずは、モーターサイクルのデザイナーが考えた楽器、から紹介しよう。
多くのプロダクトが飾られている中、報道陣の注目を集めたのが、この二つ。雷神と風神のコンセプトを持つ、巨大な動く楽器たちだ。ともに楽器の中心に奏者が入り込み、視覚的にも楽しい。
雷神はドラム楽器の中で暴れまわるように演奏する、球体型の楽器だ。
対して、風神は、円を描くように奏者を囲む、大きなマリンバである。ちょうどバイクの二人乗りのように、二人の奏者が前後に並び演奏する。
そして、雷神と風神の共演はさらに力と技、パワーとスピードなど、美しい対比を視覚的に表現しつつ、乗り手と機械のコラボレーションによって自由を得るオートバイと同じように、どちらの楽器も奏者が積極的に楽器に干渉することで、自在な音色を紡ぎ出す。
楽器として、一般に普及するものではない、あくまでもコンセプトモデルであるが、この雷神と風神は、音と風と共に生きていくオートバイ乗りの心の琴線に間違いなく触れるものだ。
ぜひ実物を見てもらいたい。六本木ヒルズのクモのオブジェでしられる大広間だ。
気軽にアクセスできるので、映画館に向かうその前に少しの間でも立ち寄って欲しい。