正直これ、ベタすぎるだと言われそうで迷いましたが、やっぱり欲しい。
スーパーカーブームの火付け役『サーキットの狼』(池沢早人師©)で、主人公 風吹裕矢の初代相棒として活躍した車です。
軽量で非力という特徴を存分に使って、テクニックで勝負!という、柔よく剛を制す、といった昔の日本人が好みそうな設定を体現する車でした。

小型軽量で安く買えるスポーツカー

もちろんリアルタイムで知っているわけではないですが、トーマス、Kindleで全巻読みました。
非力だけどハンドリングがいいロータスが、カウンタックなどの大排気量車と互角に戦うなんて、本当はあり得ないと思いますが、それをありえる!と思わせてくれるエキサイティングな漫画です。

とはいえロータスというメーカーはもともと小型のライトウェイトスポーツを得意とするので、そもそもこのロータス・ヨーロッパをスーパーカーと呼ぶべきか?っというところがあります。
なにせ、1600cc 126馬力という、いまならファミリーカーあたりの性能だからであり、この車が現役だった1966年から1975年でも性能的には特筆するべき点がなかったからです。
あくまで、大衆の手に届く気軽なスポーツカーというポジションであり、日本で言えばマツダ・ロードスターといったところだったのですね。

1全長×車幅×全高:3980×1650×1090mm
ホイールベース:2340mm
トレッド 前/後:1346mm/1346mm
車輌重量:730kg
エンジン:水冷直列4気筒DOHC 縦置きミッドシップ
総排気量:1558㏄
最高出力:126PS/6500rpm
最大トルク:15.6kgm/5500rpm
生産年:1971~1975年
生産台数:4710台(TC&SP)
生産国:イギリス

www.ookami-museum.com

F1レースの名門のDNA

1メートル程度しかない車高。この低さが特徴でした

ja.wikipedia.org

しかし、ロータス・ヨーロッパのスタイリングは独特です。たまに都内でみかけることがありますが、一瞬ギョッとするくらい低く、平たい印象です。

走っている動画がありました。

Lotus Europa / ロータス・ヨーロッパ

youtu.be

こうしてみると、ロータスというF1レースの名門中の名門のメーカーが作ったという、ある意味のレースのDNAがこのロータス・ヨーロッパにはやはり見え隠れします。

こちらは、漫画同様にリアウィングをつけたバージョンの動画。
スタイリング的には、運転席の後ろがボコッと膨らんでいるユニークな形状のヨーロッパだけに、リアウィングをつけたほうがしっくりくるように思えます。

Spotted: A 1973 Lotus Europa "Special"

www.youtube.com

中古市場をみてみましょう。
Goo-netさんの情報では、400万円くらいあれば買えそうです。もっともぶん回してなんぼの車ですから、程度がいいのを探すのは難しいのかもしれません。

ちょっと乗り手を選びそうなロータス・ヨーロッパ。
それでも、コクピットに座れば、絶対レーシーな気分に浸れると思います。

うーん。欲しいなあ。