こんにちは!
今日も新しいバイク用語お勉強しちゃいましょう!!

今回の教えてワードはこちら。

ドリフト

きました!!久々に私でもわかる言葉がきましたよ!
これはまたあのゲームを例にちょこっと説明しちゃいましょう!

大好きマリオカート!!

マリオカートのドリフトなら私も大得意です!笑
みなさんもこれなら一度試して見たことがあるのではないでしょうか?
簡単に言うと前輪と後輪でバランスをとって運転する感じですかね。前輪を軸にして曲がるので、カートレースではカーブでも近道できていいんですよね♩

でも車は4輪なのでなんとなく安定感がありそうですが、バイクは2輪なのに「ドリフト」ってできるのでしょうか?
なんだか車よりもはるかに難しそうです!

実際のやり方(ゲームではなくw)が気になります♩詳しく教えてください。

教えて、ロレンス編集長〜♡

正しいお答え: from ロレンス編集長

はい、お応えします。

ドリフトとはまさにマリオカートのコーナリングのようにタイヤを意図的にスライドさせる走行方法です。元々、クルマのレーシング・テクニックとして有名でしたが、近年ではバイクレースでも使われるようになってきました。正確には路面が滑りやすいモトクロスなどオフロードレースでは古くから一般的でしたが、ここではロードレースのテクニックとして説明します。

2輪しかないバイクはクルマと違ってタイヤが滑り出すと転倒してしまうのではと思うでしょう。その通りで普通は転倒してしまうことの方が多いでしょう。ところが、近年のマシンの性能とタイヤのグリップ力の目覚ましい向上、そしてライダーのライディングテクニックの進化によって、バイクレーサーたちの間でもドリフト走行が一般的になってきたのです。

ただし、どんなにマシンとタイヤの性能が高くてもドリフト走行に危険が伴うのは変わりません。また、MotoGPのようにコンマ1秒を争うレースでは、ドリフトは必ずしも速く走るためのテクニックではないようです。たとえば高速コーナーからすぐにコーナーが回り込むタイトコーナーへ続くようなケースでは、タイヤをスライドさせない通常の走法では大回りになってしまい、その次に続くタイトコーナーのライン取りが不利になるため、手前の高速コーナーで意図的にドリフトさせて有利なラインを狙うなど、コーナーによって使い分けています。

ちょっと余談になりますが、ドリフト走行と同様に近年のMotoGPの走行テクニックで、コーナーの手前で内側の足を出して走っているのを見たことがあると思います。これは2010年にバレンティーノ・ロッシが初めて取り入れたテクニックだと言われています。まるでモトクロスのコーナーリングのように、足を出すことにどんな秘密があるのかは、ブレーキング時の前輪加重を上げるためとか、逆にリアタイヤの加重を上げるためだとか諸説ありますが、どうもはっきりした理由がみあたらなく、当のMotoGPライダーたちも足を出した方がコーナリングがよくなるという程度の理由を述べることから、多分にメンタル的な要素が強いのではないかなと思われます。このように現代のロードレースはドリフトをはじめ気の遠くなるほど繊細なテクニックを駆使して闘っているのです。


●High Speed cornering with Casey Stoner at 1000FPS


最後にMotoGPでのケイシー・ストナー選手の華麗なドリフト走行をご覧下さい。まるで氷の上を走っているかのようですね。