150ccのとっつぁんバイク→土煙を感じるちゃんと走りそうな雰囲気に?
WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTS "レースプロモーター" のハヤシです。商品のショーケースとしてのカスタムマシンって難しいですよね。目新しくなくちゃいけない?だろうし他所との差別化?がやはり最大のインパクトなんだろうと思うのですが、個人的にはスポーツ用品をイメージソースとするならやはりちゃんと走りそうな雰囲気が欲しくなるし (というか実際乗ってみてキッチリ走らなかったら滅茶苦茶イヤかも) 、オーバルトラックをブンブン周回する、という初源的テーマから離れないようにすると自ずとキマリモノみたいな・・・どうしてもトラディショナルになっちゃうんですかね。車体の姿勢とか身構え方とかフレーマーもDTXもほぼ同じですしね。
こちらのカスタムマシン、台湾の TwentyTwo Custom なるビルダーがこしらえたものなんですが、韓国KYMCOのKTR150なるストリートコミューター、カタログ見るにYAMAHAのSR125とかHONDAのCG125とかSUZUKIのGN125みたいな・・・昭和の商店街のオッチャンが乗ってそうな (先入観) 澄まして言うならビジネスバイク?筆者は昔からとっつぁんバイクという言い方を好んでますが・・・のご不要な箇所をバリバリと剥ぎ取って仕立てたよくあるっちゃよくある手法なんですけど、これがなかなかツボを押さえてキマっています。
ウィンカーとかホーンとかテールランプとかナンバーステーとか残ってるので街乗り念頭なのかもしれませんけど、ヘッドライトと前ブレーキないし一応スポーツイメージなのではないかと思う次第。
ハンドルの取り付け角とか形状とか、オーバル用マシンのセオリーからちょっとだけ味付けしたくなったであろう感じもなんとなくわかる気がします。シュっとしてるなぁ。いいなぁ。
あまりに要点ついててアラがない、のは良いのか悪いのか?かもですけど
ペランペランに薄いシートの形状にだって運動する上での重要な意味があるし、それを支えるテールカウルはチープな樹脂製の方がソレっぽいし、アンバランスなほどに大径と見える前後ホイール (前後19インチじゃなくリア18だけど許しちゃう) も軽快で振り回しやすそうです。前後17インチだったらもっとフツーのバイクっぽくなっちゃうのかも。
サイドスタンドがついたままなのと、フロントナンバーが手仕事量を感じるアルミのリブ付きなのはストリートとかカスタムって方向への秋波を考えるとやむなし、なのかもしれません。ペラペラの透明樹脂板に裏から番号、なら最高だけどなー。まぁ全体のバランスが秀逸だから大目に見ることにしよう。なんだそれ偉そうな。しかし細部の作り込みとか、絶妙にバランスよくてどこもやり過ぎていないのは特筆すべきでホントに偉い、と思います。食傷しないと言うかなんと言うか。
といったわけで来年は何かしらオリジナルなものを作りたくなってきたので頑張ります。ショウに出すとかは特に考えてませんが。何せ発表する独自のチャンネル (ココ) がありますのでね。そして自分ちのコースなどでオフィシャルに競争的なこともそろそろおっぱじめたい、けどまぁそれはそれ、もうちょい考えようかと。
皆様今年も一年ご高覧ありがとうございました。良いお年をお迎え下さい。
ではまた来年も、毎週金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!