去る9月21、22日、スイスで開催されたFIM E-エクスプローラー ワールド カップ最終戦の結果、Team HRC(チーム エイチアールシー)のホンダCR ELECTRIC PROTOを駆るトーシャ シャレイナが、男子部門の王者となりました!! なお日本製電動車によるFIM統括モータースポーツイベントでのタイトル獲得は、これが初の出来事となります。

金曜日の練習走行で、ノチェラが大クラッシュ!!

電動車を使った男女混成チームによるタイトル争い・・・というフォーマットのFIM E-エクスプローラー ワールド カップ。2年目のシーズンは2月に日本の大阪で開幕。ラウンド2はノルウェーのオスロで、そしてラウンド3&4は、スイスのクラン=モンタナで行われました。

2024年度シーズンの過去記事はコチラをご参照ください!!

最終戦となったスイスの戦いですが、女子部門のHRCライダーであるフランチェスカ ノチェラは、前日練習走行中のクラッシュの影響で予選を完走できないというトラブルが発生!! しかし1レース目は5位、2レース目は4位、そして3レース目は5位とすべて走り切り、貴重なポイントをゲットしました。一方、男子部門のHRCライダー、トーシャ シャレイナは予選で首位となり、3つのレースを優勝、3位、2位で完走しました。

ホンダCR ELECTRIC PROTOを駆る、トーシャ シャレイナ。

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ワークス参戦初年度でのタイトル獲得ではありますが・・・

2日目のラウンド4最終決戦・・・やはりノチェラは金曜のクラッシュによるダメージが響き、総合ポイントは218点までしか伸ばせませんでした。その結果、女子部門のタイトル争いは昨年度女王で、INDEレーシング所属のサンドラ ゴメス(スターク フューチャー、271点)に譲ることになりました・・・。

そして男子部門では、チーム部門のタイトルを争うボネル レーシングのディラン ウッドコック(スターク フューチャー、254点)を退け、2日目に優勝、2位、優勝をおさめたシャレイナが272点を獲得し、見事参戦初年度のHRCに男子部門タイトルをもたらしました。

2日目の1レース目、シャレイナはスタートで出遅れますが激走により逆転で優勝。

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表彰台の頂点に立つシャレイナ。

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ただ残念ながら、肝心要のチーム部門のタイトルは490点にとどまったHRCが、498点を獲得したボネル レーシングに譲り渡すこととなりました。HRC以外はほぼスターク フューチャー製という状況のなか、3つの部門タイトルのうち1つを手中におさめたのが、HRC参戦初年度の収穫になりました。

こちらの動画は、クラン=モンタナでの最終戦のHRC勢の戦いぶりを収録したものです。来年度以降、HRCは再びFIM E-エクスプローラー ワールド カップに挑むのか? それとも他のカテゴリーにCR ELECTRIC PROTOを投入することになるのか・・・? 来シーズンの計画は明らかになっていませんが、個人的にはやっぱりICE(内燃機関)搭載車とガチバトルするカテゴリーにも、CR ELECTRIC PROTOを積極的に走らせて欲しいなぁと思います!!

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