オーバルレーシングが我が国よりはるかに強い存在感を放つようにも思える本場アメリカですが、興味深いことに2輪専用レーストラックが全米各地に五万とあるわけではありません。そもそも馬が競争するために作られた競馬場でカーレースも2輪マイルレースもやる。ロデオや家畜の品評会が主なイベントである多目的アリーナでショートトラックレースをやる。あるいは4輪用レーストラックをちょっと数週お借りしてレース会場とするなど、様々な他のアクティビティと巧く関係づけることによって、多彩なキャラクターをもつ開催地をあちこちに確保してきたのです。

近所にそこそこ大きな屋内地下空間がありまして実は先日内見してきました

WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTS "レースプロモーター" のハヤシです。我が家の生活圏からほど近くに、もともと公共の施設で15年くらい前から訳あって使われていないキレイめ廃工場的な建物があるんですが、そこを解体することなく災害時の防災拠点とか平時のイベント・スポーツ会場などとして使えないか官民で多方面から考える、みたいな取り組みがありまして、地域住民にもヒアリングする機会があったので、いやまぁまさかね、そこでいきなりインドアショートトラックやらせろよ!みたいな乱暴な話じゃないんですけど?先日ちょっとそちらの施設公開 = オープンハウスに参加してみました。

Santa Rosa Indoor Short Track 2024 Open Expert Main Race

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そりゃまぁこんなのできたら相当 (こちらは) ハッピーでしょうけどー、周囲は住宅地だもので音のこととか公共性とか考えるとちょっと (いやかなり) ハードル高い。しかしセクションを造り込んだりも特にせず、インフィールド = 中州とランオフエリアさえ確保できればサイズ自由でコンパクトにも実現するのだから、2輪モータースポーツの中では実は優位性高いかもしれませんね。

近所にはサッカー場とかバスケット / テニスコートとかプールとか一般的な運動公園も既にあるので、なんとなくのイメージだとスケートパークとかBMXコースとかボルダリング?あるいはダンスとかフリーランニング (パルクール) ができるスタジオみたいなことになるんじゃないかなぁ。

だとしたら子どもの自転車とか電動バイクとか?PW50もありかも?ほら、フラットなオーバルなら、ね?軽く、あくまで軽〜く押して (推して) みる所存です。後学のための経験にもなりますし。こちとらイベント主催実績ありで子の親で地域住民という当事者?なので。色々他のアクティビティと共存できるってのもこれからは重要なんじゃないでしょうかね。こういったマイナースポーツ界隈。

あちらの単機能2輪オーバルは、相当強固なクラブ運営が主流みたいですよ

毎月ペースで年間シリーズ的にレースを主催 (開催日後には整った路面で集中的に練習も可) とか、年にほんの数戦 (たとえばローカル戦2・AFT1戦とか) でのみ開場するとか、頻度や体裁は様々ですが、あちらの各地に点在する2輪専用オーバルトラックは、家族的・組織的なクラブ形式での運営によって成立しているところが多い印象です。財政的に立ち行かなくなってミジェットカーのレース団体になっちゃったりする場合も昨今あるようですが・・・4輪カテゴリーのほうがお金イイんですかね。

どこにも属さないスタンド・アローン的な関わり方もないわけじゃないんでしょうけど、とかく皆さんお節介・・・というか世話好きで互助精神とスポーツマンシップの塊みたいな人ってやっぱり必要不可欠なんでしょうねぇ。おれ客おまえスタッフ、とかコースオーナーが神様です、みたいな歪な形はやはり長続きしないのかな。そりゃあフツーはいずれ淘汰されますよねぇ・・・。だといいな。

ではまた次週、金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!