今週末7月28日は第77回目の開催が予定されるAFT伝統の1戦・ピオリアTTですが、シリーズ16戦中10戦を終えて現在ランキング首位、エステンソン・ヤマハのダラス・ダニエルズがトレーニング中に大腿骨を骨折し、今期中の復帰はかなり難しい状況になったようです。ありゃー。

超ガッカリのヤマハチームが代役として呼ぶのはもちろん古株の・・・?

WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTS "レースプロモーター" のハヤシです。キング・ケニー以来?チョー久方ぶりに、ヤマハでの全米選手権王座に手が届きかけていたダラス&エステンソンレーシングですが、19ポイント差と水をあけられていたランキング2位のディフェンディングチャンピオン、インディアンのジャレッド・ミースに首位を明け渡すこととなりました。

ヒザより下の骨折なら、箇所と程度にもよるけど数週間でまた乗れる可能性あると思うんですが、大腿骨は早くて3ヶ月?半年?くらいはかかっちゃうみたいですし・・・ここは無理せず来期を視野にいち早く完治を目指すのが得策でしょう。いよいよ確実に勝てるマシンを得て、今期は滑り出しから絶好調だっただけにたいへん悔やまれますが・・・。レースの世界は厳しいなぁ。

今シーズンはスーパーツインズ・450シングルスともにライダー1名体制のエステンソンレーシング、エースライダーを失ってしまったわけですが、今週末のピオリアTTでは、昨年まで同チームでMT-07を駆り、今期は久々にフルタイムでロードレースに専念している J.D.ビーチを呼び、代役とすることを発表しています。残り全戦はスケジュール的に難しいかもしれませんが、まさに最適任。

昨年2023シーズンはオフロードスーパートラック専用コースを使ったアリゾナスーパーTTとピオリアTTでの2勝を上げた、おそらく今日のAFTで最もTT戦を得意とするライダーのひとりです。

今年は95番のマシンをAFTシリーズで見るチャンスがなくて寂しく思ってましたから、これはこれで大きな見所でしょう。あ、ちなみに昨シーズンはランキング3位で終えた実力者ですからね。

お大事に・・・といえば、エントリー台数もメチャ減ってるんですけど?

だいたい毎年、シーズン半ばあたりから閉幕に向けてフル参戦を諦めたりするチームが増えるのか?エントリー台数が減少する傾向にあるんですが・・・週末のピオリアTTはスーパーツインズ13台・450シングルス17台の計30台。噂の域ですが次節ラピッドシティ・ハーフマイルや続くスタージスのストリートTTはさらに少なくなりそうな気配だとか・・・?改造不可の大型アドベンチャーバイクによる珍クラス追加の件もどうなることやら?

あちら本場ではローカルレースにおいても競技人口の減少は結構懸念されているようで、まぁ時代の趨勢といいますか仕方ないところもあるとは思うんですが。筆者はお金のかからないレース、という美しげな発想そのものにそもそも懐疑的なんですけど、それでも限られた予算・資金を集中投入して規模を維持したり密度を上げる工夫って常に不可欠だとは思うんですよねー。

そうでなければいっそ、メジャー化をスッパリ諦めてグルっと方向転換。地下に潜るみたいな感じで逆に存在感とか価値を高めるってのもありなのかも。人数減ったからってイベントへのエントリーフィーやら会場使用料が単純に上がるとか、本末転倒というか完全に末期的アイディアだもんなー。

シーンの命運は、小さいひとたち世代にかかっている?のかもしれません。
というわけで今日も明日も明後日も、引き続き夏休み業務を全力で頑張ります・・・。
ではまた次週、金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!