あのスコット・パーカーに並ぶ全米選手権9度の王者、インディアンFTR750で戦うここ7年間のAFTスーパーツインズ時代だけで43勝を上げ、3年連続を含む5回のチャンピオンシップ獲得という偉業を成し遂げ、アメリカンモーターサイクルレーシング界の "G.O.A.T. = Greatest of All Time" にそろそろ加わりそうな現役バリバリ、ジャレッド・ミースの2018チャンピオンマシンが、先日ラスベガスで開催された世界的なモーターサイクルオークションMECOMにて、137,500ドル = 2,000万円ちょっとで落札されました!

一応Race Readyを謳う新車価格が500万円くらいだったはず、なんですが

WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTSレースプロモーターのハヤシです。ツルシで買っていきなり走り出せる類いの乗り物じゃなし、レースマシンを走らせるにはしっかり予算が必要だし、まして常勝マシンともなればかなりの資金力でもってその走りはガッチリ下支えされているはずなんですが、ヴィンテージとかヘリテージ的な代物 (あの名作映画に出た実車!とか) でもなく、我々的には日頃見慣れた "ただの現役チャンピオンマシン" にこの価格がつくのは・・・なんだかちょっと気分が高揚します、よね?

ちなみに4日続けて行われたこちらのオークション、最高額は220,000ドルの値をつけた1928年製4気筒のインディアン・エース、続いて1957年製モンディアル250のGPレーサー (165,000ドル) 、1914年製ヘンダーソン4気筒 (148,500ドル) ・・・の次が2,000まんのジャレッドのFTR750!なんかちょっと異質な感じが否めませんが?価値を見出す数寄者はいるんですねえ。

オークション出品情報として配布されたブツ撮り写真も、普段ダートトラッカーを撮影するカメラマンじゃないんでしょうし、なんだかちょっと様子が違います。レーサーなのに三角スタンドでナナメ置きしてるせいもあるのかな?真っ直ぐ立ってるかどうかってだけでバイク駐輪場かパドックエリアかってな空気感の差を感じるのってなんなんでしょうね。

買ったヒト、どこに飾るんでしょうねぇ?

2,000万円でコレ買って、いったいどうするんだろ?とか野暮なこと考えても仕方ないですね。とりえずいつもなら流して見ちゃうディテールとかをしっかりチェックするのに役立ちそうです。この雰囲気は・・・やっぱりならでは、なんじゃないかなぁ。似せて寄せた市販車とかスタイルが先立つカスタムビルドとかとは似て非なるもの、という気がしてなりません。これにのって第一線で戦えるような生まれ方?育ち方?いや生き方?ちょっと経験してみたかったなぁ。

あ、我が家のための、一回り大きい16インチの電動バイクはめでたく中古で入手しました。
そういえばstarkから生産開始したいから残金入金の催促が来ていたような・・・。
ではまた次週、金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!