先週はモヤモヤっとダメ気味の印象ばかりを書いてみたんですが、ちっちゃなミニバイクと "本格的な軽量級レーサー" の合間にあって、完成品じゃなく素材として少しずつ整えて磨いていくならば、あるいはベテランの域のライダーが年少者や経験の浅い人たちと共走 (競走ではない) するならば、または複数台が集まってガチャガチャとドッグファイトを楽しむならば、これはこれでアリなのかもしれない、と考えを改めました。14インチ横型エンジンのミニ・ダートトラッカー。まあまあお安いみたいですし。

きっともっと良くなるはず、という明確な方向性が見えるのは好感触?

WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTSレースプロモーターのハヤシです。今まさに夏休みが始まったちびっ子たちと日々遊んで過ごして?いる子育て同時進行世代の1ライダーの立場として、10年先にこのヒトたちが何に乗ればいいのか、その選択肢ってどのくらいあるのかと考えてみたとき、今から10年前や現在と同じようなマーケットはおそらく展開していないはずで、少ないコマの中から正しげなピースを選び出さなければならない難しさがあるような気がしてなりません。

アメリカ在住のフランス人が、中国製コンポーネントを組み合わせて企画・販売する一連のオフロード・ピットバイクのラインナップで、一昨年やや唐突に登場して異彩を放つこちらのミニ・ダートトラッカー "SUNDAY MOTORS S147/187" というシリーズ、縁あって乗る機会を得て色々と考えてみたんですが、ソレっぽく見せたいがための各部ちぐはぐさとかは大いに気になるものの、コンセプトと目標を明快に据えれば結構面白い乗り物になるかもなぁ、と前向きに捉え直すことにしましたよ。

多分ある程度経験のあるライダーなら誰でも乗れちゃう、そしてFUN = 楽しいね!とは言うでしょう、が?

広過ぎるハンドル幅 (切るか交換か) 、効き過ぎて迂闊に触れるのも要注意なブレーキ (調整の範疇外) 、車格に比してどう見ても長過ぎるホイールベース、複雑な入力に対して物足りなげなサスペンション、手足尻の位置がスッキリ決まらないポジションetc・・・言い出したらキリはないんですが、はっきりと改良の方向性が見えるのは却って好感触かも。

マルっとマスプロダクションできそうな好機、ウチもあったんだけどなー

製造は大陸で、国内でナンバープレート取れたりコースでも十分遊べたり、土系の量産型小排気量お遊びバイクを企画できそうな機会、実は筆者にも5年かもうちょっと前くらいにお誘いがあったんで、渡りに船というか千載一遇のチャンスと思ったんですけど、いつの間にか先方都合でボツになったようで激しく残念だったな・・・。この際 "逃した魚" の生まれ変わりと思って入魂してみます?

上を目指せばキリもないんでしょうけどね。どうしても入口付近の物件としてアラが気になっちゃうんです。プライベート案件で一銭にもならないやつなので忖度なしで厳しく攻めてみようかなー。

ではまた次週、金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!